最近のAnkerは、充電器だけでなくオーディオ関連でも強くて、Soundcoreブランドも注目です。
今回はその最新のポータブルHi-Fiスピーカー、Soundcore Motion X600をご紹介します。
この製品の特徴は、以下の通り。
- 独自の空間オーディオアルゴリズムによる360°から音が降り注ぐような立体音響を実現
- 3Dメタルメッシュを採用した高級感のあるデザイン
- ハイレゾ音源(LDAC)再生に対応
- 細やかな音質調整を可能にするProイコライザー機能
- IPX7防水規格に対応
4月の「Anker Power Conference 2023 Spring」に参加してきた際に、その発表を見て、かなり物欲そそられ、ぜひその利用感を体験してみたい一品でした!





Kou
ポータブルスピーカーで、空間オーディオに対応するってマジか!?と思いましたw
早速、メーカーのAnkerさんから、製品をお借りして試用してみましたので、レビューを通じてその魅力をお伝えします!
もくじ
Soundcore Motion X600の外観とスペック
まずは、Soundcore Motion X600の外観をチェックしていきます。
本体は、3Dメタルメッシュを採用している、重厚感のあるデザイン。
質感が非常に高く、インテリアを演出できると思います。

本体上部には取手が付いていて、部屋のどこにでも持ち運ぶことが可能!
サイズは、310mm×81mm×170mm、重量は1,930gとポータブルスピーカーにしては結構なサイズ感。

しかし、上部に取手がついているため、片手で難なく持ち運べる感じ。室内の別の場所で利用したり、外に持ち出すのも良いです。
本体の上部には、各種操作ボタンがついています。

スマホやDACとのペアリングも、「Bluetooth」ボタンを押すだけなので簡単。空間オーディオやバスブーストもここで簡単に切り替えができます。

本体背面には、充電用の「USB Type-C」ポートと、AUX INを搭載。
オーディオケーブルまでちゃんとカバーしてるんですね。この辺はさすが。

以下、スペックです。
項目 | 仕様 |
---|---|
サイズ | 約310 × 81 × 170mm |
重さ | 約1930g |
カラー | スペースグレー グリーン ブルー |
搭載機能 | 空間オーディオ ハイレゾ音源再生対応 Proイコライザー |
防水規格 | IPX7 |
オーディオ出力 | 50W (ツイーター 5W × 2 / ウーファー 15W × 2 / フルレンジ 10W × 1) |
再生時間 | 最大12時間 |
対応コーデック | SBC / LDAC |
通信規格 | Bluetooth 5.3 |
充電方式 | USB-C |
3色発売ですが、初回はスペースグレーのみが、5月29日に発売され、グリーンとブルーは2023年6月下旬以降に発売予定となっています。

Soundcore Motion X600 レビュー
Soundcore Motion X600をレビューしていきます。
空間オーディオの臨場感が最高!ポータブルスピーカーとは思えない
この製品の何よりの特徴は、ポータブルスピーカーにも関わらず、空間オーディオ機能があること。
5つのドライバーの搭載により、立体音響を実現しています。
今流行りのドルビーアトモスのような感じで、360度から音が降り注ぐような、没入感のある楽曲視聴を楽しめるとされています。

Anker独自のDSP(プロセッサ)・独自のアルゴリズムによって、音楽や音声の中に含まれる周波数帯を特定し、5つのドライバーに音を分配するとされています。
この空間オーディオ、適用してみると率直に言って最高!適用しているとしていないとでハッキリと違いがわかりました。
Ankerは、元々イヤホンの「Soundcore Liberty 3 Pro」あたりから、3Dミュージックに積極的に取り組んでいる様子でしたが、当初は音源の解像感が落ちる感じで、そこまで良いとは言えませんでした。
ただ、その後のチューニングが功を奏しているのか、このSoundcore Motion X600の空間オーディオの音の広がりはすごい。
特徴的とも言えるのが、この上部についているフルレンジスピーカーです。

音が左右だけでなく上下方向に伸びることにより、空間オーディオをより一層強めていると感じました。
この左右上下に伸びたサウンドが、壁に反響して回り込むように耳に届いてくるといった感覚です。
トップスピーカーがあるかのよう。Ankerはこれを”スカイチャネル”と表現していました。

さらに良い点として、音源側が空間オーディオに対応していなくとも、この「Spatial Sound」ボタンを押すことで、すべての音源が空間オーディオに変換されることです。

Spatial Soundのオンオフで、その違いが体験できます。ステレオスピーカーが平面的だとしたら、空間オーディオは文字通り立体的。
コンサートホールやライブ会場のような、とはよく表現されますが、まさにその通りでいろんな楽曲の臨場感が一層増し、定位感もアップします。
リアスピーカーがあるわけではないため、360度から音に包み込まれるかと言われると、正直そこまでではありませんが、ポータブルスピーカーにしては、音の広がりがハンパない。
ずいぶん手っ取り早く、空間オーディオを体験できるようになりましたね!

Kou
据え置きのスピーカーならまだしも、ポータブルスピーカーに、これほどのものが搭載されるのってほんとすごい!
Ankerのオーディオ面での技術力の高さが垣間見えました。
低中高音バランスがとれ解像感の高いクリアサウンド
空間オーディオが目立ちますが、単純な音質面も優れています。
Soundcoreのポータブルスピーカーは、Soundcore 3を利用してきましたが、どちらかと言えばドンシャリ系のサウンド。
それと比較して、Soundcore Motion X600は、低中高音バランスが取れたフラットっぽいサウンドです。
Ankerは、イヤホンのSoundcore Space A40やSoundcore Liberty 4あたりから、少し音作りを変えてきた印象がありますね。
このため、オールジャンルで聴きやすく、ボーカルメインのJ-Popでも聴きやすくなっています。

解像感が高く、キレのあるサウンドです。中〜高音域の音抜けも良く、ボーカルの息づかいまでハッキリと感じ取れました。
手持ちのSonos Beam Gen 2と軽く聴き比べをすると、高音域が少しシャリシャリしているようにも感じましたが、とてもポータブルスピーカーとは思えない音質です。
しかも、LDACにも対応しており、ハイレゾ音源で視聴できます。
試しにLDAC対応している、Pixel 7 Proとペアリングしてみましたが、音源の歪みが少なくなり、粒度・厚みが少し増すような印象を受けました。



一方で、サイズ感の割に連続再生時間が12時間とやや短めに感じました。(Soundcore 3は最大24時間)
しかし、これだけパワフルでクリアな音を出せるのであれば、仕方がないのかなと思えるほどの性能です。
イコライザーで柔軟に音質調整ができる
Soundcoreシリーズは、スマホアプリのイコライザーが優秀なんです。
僕もイヤホンでよく使っているのですが、これで柔軟に音質調整ができます。


低音〜高音まで、細かくカスタマイズすることも可能。スワイプで直感的に操作できます。


ちなみに、本体のボタンでベースアップ(低音増強)もできます。

アプリでは、本体のリモート操作やオートパワーオフの設定もできます。


Ankerのオーディオ製品は、このSoundcoreアプリの使い勝手が良いのもポイントです。
これで、自分好みの音質に調節できます。
さまざまな場所に持ち運んで利用できる(防水にも対応)
Soundcore Motion X600は、先述の通り持ち運びがしやすく、さまざまな場所で利用できるポータブルスピーカーです。
室内のさまざまな場所に持ち込んで、原音忠実でクリアなサウンドを楽しめるのが良い感じ。

IPX7の防水にも対応しています。メタリックな外観だったので、これは意外!
防塵には対応していないので、がっつりビーチサイドやキャンプなど、がっつりアウトドア向けではないのですが、洗面所やキッチン周りにおいて利用することも可能です。

お風呂にも置いてみましたが、水に濡れても大丈夫。お風呂スピーカーとしては、ちょっとリッチすぎるかな?笑

雨が降っている場所でも、壊れる心配はありません。ちょっとフェスっぽい気分も。


Kou
これ、プールサイドとかにおいてガンガン音楽かけてみたいですね〜
ただ、本体の幅が31cmとポータブルスピーカーにしては、大型です。サイズ感が気になる方は、より取り回しのしやすいSoundcore 3をチョイスしましょう。
ということで、ポータブルBluetoothスピーカーならでは、さまざまな場所に持ち運んで、このサウンドを楽しめるので、使い勝手が良い製品です。
おわりに
Soundcore Motion X600、ポータブルHi-Fiスピーカーとして、相当気合いの入った製品にみえましたが、それに恥じない素晴らしい音質を楽しめました。
特に、空間オーディオによる臨場感が抜群に良い!上方向に伸びるサウンドが特徴的なスピーカーです。
本体は高級感があり、インテリア映えもする製品。様々なシーンで楽しめます。
Anker Power Conference 2023 Springで様々な製品をみて、Ankerの勢いは相変わらずすごいなーと思うばかりですが、その勢いは止まることを知りませんね。
特に本製品は、ポータブルスピーカーとして抜群に性能が良かったので、おすすめです!
それ以外にも新製品を続々とレビューしていきますので、ぜひチェックしていってください!
(Anker) Soundcore Motion X600 レビュー
Soundcore Motion X600は、空間オーディオに対応したポータブルHi-Fiスピーカー。その名の通り、サイズ感からは想像できないほどパワフルな性能で、特に上方向に伸びる立体音響が素晴らしく、音に包み込まれるような感覚を楽しめる。LDACにも対応しており、ハイレゾ再生も可能。キレのある解像感の高い音質で、低中高音バランスがよく聞きやすい。メタリックな外観は高級感もあり、防水で持ち運びもしやすく、水回りでも利用できる。2万円切りの値段の割に、これ一台でリッチな空間を演出できる!
メリット
デメリット