SwitchBotハブ2 レビュー|Matterにも対応した次世代のスマートリモコン!家電の遠隔操作や見守りなど幅広い用途で使える

スマートホームデバイスをたくさん発売しているスイッチボットから、新たに次世代のスマートリモコンとも言える製品が登場しました。

それがSwitchBotハブ2。ヒット作であるSwitchBotハブミニの上位版で、スマホから家電を操作したり、スマートスピーカーから家電を音声操作できるのが、便利な製品です。

この製品の特徴は以下の通り。

特徴
  • 旧型家電でも、簡単に赤外線コントロールを通じてスマート化
  • 赤外線送信範囲が、従来の2倍に
  • Wi-Fi不要で、Bluetoothでも操作可能。(現時点ではエアコンのみ)
  • スマートホーム共通規格:Matterにも対応するスマートホームハブ
  • シーンをワンタッチで起動するスマートボタンを本体に搭載
  • スマート温湿照度計もセットでついている

スマートリモコンとして、性能面が正当進化しているだけでなく、やはり注目なのは、スマートホームの共通規格:Matterに対応した、初めてのスマートホームデバイスであること。

Matter対応製品として、日本ではSwitchBotが一番乗りですね。

その各種設定や機能面、使用感はどうなのか?レビューを通じて詳細を徹底解説します!

https://www.benrilife.com/wp-content/uploads/2019/05/Kou1600.jpg

スイッチボットハブ2 レビュー

SwitchBotハブ2をHomeKitに登録している様子

SwitchBotハブ2は、既存の家電もスマート化できるスマートリモコン。前作からスマートボタンや温湿照度計も搭載されており、より多くの手段で操作、見守り用途としても使える。エアコンのオフライン操作や家電の状態同期にも対応しており、安全面にも配慮がされている。何より、Matterの対応によって、SwithcBot製品をAppleのHomeKitに登録できることが注目すべきポイント。他のSwitchBot製品と連携の根幹を担うデバイスであり、スマートホーム化をする上で、第一に検討すべき製品。

メリット

  • 旧型家電でも、簡単に赤外線コントロールを通じてスマート化
  • 赤外線が広範囲に届く(従来の2倍)
  • Wi-Fi不要で、Bluetoothでも操作可能。(現時点ではエアコンのみ)
  • シーンをワンタッチで起動するスマートボタンを本体に搭載
  • スマート温湿度計もセットでついている
  • Matterに対応し、HomeKitで管理できる

デメリット

  • 本体がスマートリモコンとしては、やや大型
  • Matter登録可能な家電・デバイスは最大6台まで
お得情報!!

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この記事は、3月16日に開催のSwitchBot新製品発表会での取材、およびメーカーのSWITCHBOT株式会社より、製品提供を頂き実機検証した結果をまとめております。

SwitchBot ハブ2の外観と初期設定

まずは、SwitchBotハブ2を開封し、外観のチェックや初期設定を行っていきます。

外観とスペック

SwitchBotハブ2の外観をチェックしていきます。

SwitchBot ハブ2の同梱品
同梱品

本体にはスタンドがついており、床にそのまま置くことができます。

ここがハブミニとの違い。温湿度計も兼ねているので、デスクやテーブルに置けるのが良いですね。

SwitchBot ハブ2はスタンドで立てて使える
スタンドでテーブルに据え置きできる
SwitchBotハブ2の背面
背面はこのようになっています。

ただ、ハブミニにはあった、背面の壁掛けフック用の穴はなくなっており、壁に設置する場合は両面テープで取り付けることもなります。

これはあると嬉しかったですが、本体のボタン操作を考慮して水平に設置するためのものと想定され、代わりにスタンドもついていることで、あまり気になりません。

両面テープで取り付け
壁取り付けの場合、両面テープで設置します。(温湿度計にも両面テープがついています)
スタンドの裏側
背面の構造です。

電源は、アダプターとケーブルが同梱されています。

アダプターへはUSB Type-A、端末との接続はUSB Type-Cです。

スマートリモコンは、Micro USBでの電源供給が一般的で、電源アダプターもついていないものも多いので、これは珍しい。リバーシブルで差しやすく、すぐに利用できます。

電源アダプターと温湿度計、USB Type-Cケーブルが内蔵
電源アダプターとケーブル(温湿度計つき)

温湿度センサーは、以下の部分に搭載されています。

温湿度計
ケーブルについている温湿度計

電源を投入すると、LEDランプが光り、環境情報(温湿度)とON/OFFボタンが見えます。

本体の温湿度表示とオンオフボタン
表面です

以下スペックです。

項目スペック
本体寸法80*70*23mm
本体重量(電池含む)63g
梱包寸法96*99*67mm
梱包重量206g
ホワイト
材料ABS赤外線透過材
対応osAndroid OS 5.0+、iOS 11.0+
動作環境室内動作温度:−20°C~40°C相対動作湿度:0%~90%
入力5V⎓2A
BLE4.2
Bluetooth範囲オープンエリアで最大120m
Bluetooth特徴BLEメッシュネットワーク
Wi-Fi802.11 b/g/n (2.4 GHz)
赤外線送信距離最大送信距離:30m
赤外線受信距離最大受信距離:15m
サードパーティーサービスAlexa、Google Assistant、Siri Shortcuts、IFTTT
温度単位
温湿度センサー最小表示:0.1℃、1%RH温度測定範囲:-20℃~80℃湿度測定範囲:0~99%RH温度精度:-20.0℃~0.0℃(±0.4℃)0.0℃~65.0℃(±0.2℃)65.0℃~80.0℃(±0.3℃)湿度精度:0~10%RH (±3%RH)10%~90%RH (±2%RH)90%~99%RH (±3%RH)
待機とその他待機電力(表示ランプが全点灯、最大輝度):88mA 赤外線リモコンはエアコン、テレビ、扇風機など5000以上のブランドに対応学習モード: スマートラーニング、手動選択、カスタマイズモード

スペック上の大きな特徴としては、赤外線の送信範囲が見通し30mにもなっていること。

他社のスマートリモコンは10〜15m程度なので、倍の性能。これはすごいです。

この距離が大きければ大きいほど、広い住宅や回りこみのある配置でも、家電のコントロールがしやすくなります。

ハブミニとも比較してみます。

スイッチボットハブ2とスイッチボットハブミニの比較
ハブミニと比較すると一回り大きい
SwitchBotハブ2とSwitch Bot Hub Miniの背面を比較
背面は壁掛け用の穴がない代わりにスタンドがついている

ハブ2とハブミニの詳細比較

項目SwitchBotハブ2SwitchBotハブミニ
製品画像
製品名称SwitchBotハブ2SwitchBotハブミニ
温湿度センサー
照度センサー
スマートボタン(※1)
スマートアラート(※2)
スマートリモコン機能
ハブ機能
エアコンリモコン状態同期機能
エアコンローカル操作
GPS連動機能
シーン機能
Matter対応
コントロール方法スマホ操作、音声操作、Apple Watch操作スマホ操作、音声操作、Apple Watch操作
オートメーションスケジュールジオフェンス(GPS)温度(センサー)湿度(センサー)照度(センサー)スケジュールジオフェンス(GPS)
サードパーティーサービスAlexa、Google Assistant、Siri Shortcuts、IFTTTAlexa、Google Assistant、Siri Shortcuts、IFTTT

ハブ2は、温湿照度センサーを搭載していること、スマートボタンが搭載していること以外にも、Matter対応やエアコンの状態同期にも対応するのが良い点。

ただ、単純に外出先から家電の操作やスマートスピーカーを利用した家電の音声操作だけで十分、またはSwitchBot製品でまとめてスマートホーム化したいという方には、「ハブ機能」が備わっているハブミニ(必要に応じて温湿度計の単品購入可能)を購入するでも十分かと思います。

初期設定

SwitchBotハブ2の初期設定を行っていきます。

  1. STEP

    SwitchBotハブ2の初期登録

    アプリに接続してデバイスを検出し、初期設定を開始します。ここではスマホのBluetoothとSwitchBotハブ2がペアリングすることで検出されます。

  2. STEP

    本体のWi-Fi登録

    宅内のWi-Fiと接続します。2.4GHzまたはメッシュのみでの接続となる点に注意です。接続されると、本体に名称をつけて完成です。

  3. STEP

    ハブ2の登録完了

    ハブ2の登録が完了すると、トップメニューが表示されます。

  4. STEP

    リモコン赤外線の登録

    ここから、赤外線リモコンの登録を行なっていきます。

  5. STEP

    家電の登録

    最後に、家電の登録をして完了です。

これでざっと利用することができるようになります。

なお、詳細設定では、クラウドサービスとの連携やバックライトの設定も変更することが可能です。

宅内Wi-Fiに接続するのが少しめんどくさいくらい。このような形で、誰でも簡単に初期設定ができると思います。

SwitchBotハブ2のレビュー

SwitchBotハブ2を実際に利用してみた感想をまとめていきます。

家電の遠隔操作や音声操作が便利

スマートリモコンを導入する最大のメリットは、家電の遠隔操作。

外出先から家電が操作できたり、ハンズフリーで家電操作できるようになるため、生活が一気に変わります。

ハブ2がスマホやスマートスピーカーからの指令を受け取り、家電を操作する概念図
インターネット(http)通信から受けた指令を、ハブ2が赤外線に変換して送信する役割を持つ

例えば、暑い日(寒い日)にエアコンを帰宅前にかけておき、着く頃には、部屋を冷まして(暖めて)おく、といったことが可能です。

アプリ内のリモコンも、従来のリモコンと同様のデザインで電源オンオフや温度・風量調節ができるので、使い勝手が良いです。誰でも簡単に家電操作できます。

また、外出前にバタバタしていて家電を消す時間がない時でも、とりあえず家を出て、後から移動中に消しておくなんてことも可能。ピーク時間をずらすという意味で、時短にも有効な製品でした。

Switchbotハブ2は、アレクサ標準のスマートホームスキルに対応しており、シンプルなセリフで家電の操作を呼び出すことができます。

できることセリフ例
家電をつけるアレクサ、〇〇をつけて
家電を消すアレクサ、〇〇を消して
エアコンのモード変更アレクサ、エアコンの暖房をつけて
エアコンの温度変更アレクサ、エアコンを24℃にして
照明を暗くするアレクサ、照明を暗くして
照明を明るくするアレクサ、照明を明るくして
テレビのチャンネル変更アレクサ、チャンネルを1にして/あげて/下げて
テレビのボリューム変更アレクサ、テレビのボリュームを上げて/下げて

これは、従来のスマートリモコンでも利用できるのですが、SwitchBotハブ2は、スマートホームの共通規格「Matter」に対応することによって、AmazonアレクサやGoogleアシスタント、Apple Siriと、どの音声アシスタントの「ホーム」アプリでも管理することができるようになります。

特に、これまでAppleのHomeKitに対応するスマートリモコンと言うのは、市場に存在しなかったので、これが使えるようになるだけでも画期的です。

今までiPhoneやApple製品をメインで利用しているユーザは、 標準のホームアプリを使えず、個別にAmazon EchoやGoogle Nestを使い起動する必要があったため、一手間がかかるだけでなく本体操作ができませんでした。

今はまだカーテンとブラインドポールのみの対応ですが、今後様々なSwitchBotデバイスが、ハブ2を解することでMatter (≒HomeKit)に対応するものと思われます。

この詳細については後述します。

家電の一括操作が便利(本体ボタンでワンタッチ操作も)

SwitchBotアプリは、「シーン機能」と呼ばれる家電の一括操作や、指定されたルールに基づいて、家電の自動化(マクロ的な機能)が利用できます。

スマホアプリやスマートスピーカーから、1つの動作で複数の操作を実行できるのがとても便利。

ハブ2のタッチボタンカスタマイズ
「起床」ボタンを押すと、設定済みの家電が一括操作される

SwitchBotハブ2では、本体にボタンも追加されており、このボタンを押すことによって、 それらアクションを起動させることができます。

このような感じで自動で順番に操作ということもできます。(一括操作のイメージ動画としてみていただければ幸いです)

本体に近づいてボタンを押さなければならないと言う欠点はありますが、スマホのアプリを開いたり、スマートスピーカーを呼び出すことなく、サッと触れるだけで動作するので楽ちんです。

本体ボタンで家電操作
本体下部の「OFF(左)」「ON(右)」からアクションを発動できる!

SwitchBotブランドは、他のどのスマートホームメーカーよりも、デバイスの選択肢も豊富で、各人の生活に合った仕組みづくりがしやすいです。

私も、SwitchBot製品を買い集めてスマートホーム化していますが、柔軟に設定ができるので、重宝しています。

スイッチボット登録デバイス
我が家のSwitchBotコレクションwアプリひとつでまとめて管理可能!
商品画像商品名(リンクはAmazonサイト)製品概要販売価格(単位:円)
SwitchBotハブ2Switch BotシリーズをWi-Fi対応させるための
ネットワークハブ。
スマートリモコンとしても利用でき、
赤外線リモコンで操作する家電を操作可能
廉価版のSwitchBot Hub miniもあり。
※適用例:エアコン/テレビ/
シーリングライトの遠隔操作
8,980
SwitchBot指の代わりに物理スイッチのボタンを押してくれるロボット
※適用例:照明スイッチ/浴室リモコン/
床暖房の遠隔操作
3,851
SwitchBot 温湿度計スマホのSwitch Botアプリで温湿度が
確認・自動操作できる温湿度計
※用途:空調制御/見守り
1,980
SwitchBot カーテンカーテンの開閉をスマホやスマートスピーカー
から操縦できるロボット。
ブラインドもあり。
※用途:目覚まし/防犯
10,022
SwitchBotボタンSwitch Botシリーズをボタンで操作できる
IoTボタン
※用途:ボタン1プッシュで一括開閉
1,980
SwitchBot スマートプラグSwitchBotアプリで操作できるWi-Fi対応
スマートプラグ。
家電の主電源をオンオフ可能
※用途:間接照明/サーキュレーターの
オンオフ
1,980
SwitchBot スマート加湿器SwitchBotシリーズで利用できる
超音波加湿機
※用途:加湿
5,578
SwitchBot防犯カメラSwitchBotアプリで映像視聴可能な
防犯・見守りカメラ
※用途:ペットカメラ、防犯カメラ、
ベビーモニター
2,980
SwitchBot防犯カメラ(首振り)SwitchBotで映像視聴可能な
防犯・見守りカメラの首振り対応版
※用途:ペットカメラ、防犯カメラ、
ベビーモニター
4,480
SwitchBot人感センサーSwitchBotシリーズで利用可能で
仕組みづくりに役立つ人感センサー
※用途:人感照明等
2,480
SwitchBot開閉センサーSwitchBotシリーズで利用可能で
仕組みづくりに役立つ開閉センサー
※用途:家電自動操作、戸締まり確認
2,481
SwitchBot NFCタグNFCタグ。
タッチをトリガーにSwitchBot製品の
操作が可能
※用途:家電操作
980
SwitchBot スマート電球SwitchBotアプリで操作可能な
スマート電球
※用途:照明操作
1,899
SwitchBot テープライトSwitchBotアプリで操作可能な
テープライト
※用途:照明操作
2,480
SwitchBot スマートロックスマホ等で鍵の開け閉めができる
スマートロック
※用途:玄関のドアの開け閉め、戸締まり確認
9,980
SwitchBotキーパッドSwitchBotスマートロックを暗証番号
or NFCカードで解錠できる
オプション品。
+指紋認証の「キーパッドタッチ」もあり
※用途:玄関のドアの開け閉め、キーシェア
4,980
SwitchBotシーリングライトSwitchBotアプリで操作可能な
シーリングライト。
スマートリモコンHub mini「内蔵型」も。
※用途:照明操作
4,980〜
9,980
SwitchBotロボット掃除機SwitchBotアプリで制御できる
ロボット掃除機。
自動ごみ収集タイプ(S1+)、
コンパクトタイプ(K10+)もある。
※用途:掃除
39,800〜
69,799

温湿度計もセットで家電の自動化も可能

SwitchBotハブ2は、温湿照度計も付属しており、 これで室内環境を管理できます。

また、グラフで見ることもできるため、表示がわかりやすいです。

温湿度計のグラフ
グラフデータの全体はこんな感じ。

グラフの閾値を確認することもできます。

この温湿度計は、従来のSwitchBot温湿度計の画面と比較して、グラフがカラー表示されていたりと、ハブ2で若干改善されています。

また、温湿度計が本体に内蔵ではなく、分離されていることによって、本体の発する熱などの影響を受けにくく、よく考えられて作られています。

また温湿度計の値が異なっていても、アプリから校正ができるので、これで正確なデータに保つことができます。

SwitchBotシリーズの中でも、この温湿度計は人気であり、それがハブ2本体にも搭載されたのは嬉しいポイント。

単にその推移をチェックをするだけでなく、温湿度データの閾値を利用して、家電の自動操作なんてことも可能です。

このように、単に管理面で利用するだけでなく、家電の自動化といったアクションをとることもできるのが、SwitchBotハブ2の良さです。

エアコンのオフラインや家電の状態同期で安心して利用できる

家電の遠隔操作という観点で、最も安全かつ安定して操作したいのは「エアコン」です。

スマホやスマートスピーカーから動作させる家電としては、最も動力が高い家電の一つであるため、この点は注意したいところ。

その点、SwitchBotハブ2はしっかりと配慮されており、新たにローカル操作が可能となっています。

エアコンの赤外線コードを学習する際に、自動的に対応する赤外線コードをローカルに保存できます。

エアコンのローカル操作
MatterのThreadネットワークではなく、あくまでBluetooth経由でのローカル操作を可能としているようです。

2023年4月にエアコンのローカル操作に対応しました!今後テレビや照明もBluetooth対応になるようです!

これにより、宅内のネットが落ちた時や、ルーターが故障した際にも、スマホからBluetoothを使って操作できます。

また、 SwitchBotハブ2にしかない画期的な機能は、 エアコンのリモコン状態のリアルタイム同期ができること。

エアコンのリモコン状態同期
新製品発表会で紹介されていたエアコンのリモコン状態同期(4月以降アップデートで対応予定)

これまでのスマートリモコンの最大の欠点は、 「赤外線を投げっぱなし」で、家電の稼働状態を管理できるものではありませんでした。

そのため、なんとなく、普通の物理的なリモコンを使って操作した際に、SwitchBotアプリのリモコン状況と、実際のエアコンの稼働状況が一致せず、操作が逆転することもあります。

その状態が同期されることによって、正確に現在のエアコンの稼働状態がわかるようになります。

これは、外出先でスマホからエアコンの状態を確認したい際、または遠隔操作をするときにも、常に正確な状態をSwitchBotアプリから把握することができ、安心です。

この状態同期は、他のスマートリモコンにはない画期的な機能で、ある意味Matter対応よりも注目に値すべきものです。

他にも、家電の操作履歴も見られるので、ご高齢の方の見守り用途にも使えたりしますね。

家電の稼働履歴
家電の操作履歴を細かく確認可能

現状は、エアコンのみとされていますが、今後他の家電にも対応されることが、製品発表会で示唆されていました。

できればテレビのような、スマートリモコンに登録できるボタンが一つしかない、トグルスイッチの(リモコンのON・OFFのコントロールが逆転しやすい)家電で対応してくれれば最高なんですが…どうでしょうかね?

Kou

Kou

テレビのリモコンには、電源ON・OFFのようにぱっと見単一のボタンのものでも、ディスクリートコード(隠し赤外線信号)があり、赤外線の信号自体は分離されています。これも同期が取れるようなことがあれば、遠隔地からテレビの稼働状況を完全に管理することができ、最高なんですが…(スマートホームマニア的にはそれができると革命w)

これら「ローカルでも動作可能」「リモコンの状態を同期する」は、遠隔からの操作が前提となるスマートリモコンにおいては、単に便利なだけでなく、安全面でも有効です。

SwitchBotハブ2は、便利であると同時にこういった点にも配慮されたスマートリモコンであるのが、注目に値すべきポイントです。

Matterってどうなの?HomeKit対応がアツい!

SwitchBotハブ2が発売となり、皆さんが特に気にされているのは、スマートホーム共通規格「Matter」に対応していることではないでしょうか。

このMatterは、家電市場でも非常に注目されていて、 家電の見本市であるCES2023でも、その話題が一番に盛り上がっていました。

このMatterの仕様をざっくり解説すると、以下の通りです。

従来のスマートホームは、以下図の矢羽や赤線の通り、通信(それにかかわる機器設定)が混沌としていました。

Matter適用前のスマートホームの通信・操作系統
Matter適用前のスマートホーム。矢羽(通信や制御の系統)がごちゃごちゃしていますよね。

そのごちゃごちゃした所を、Matterが覆いかぶさり、まるっとまとめてくれるので、設定や相互接続、横断的な操作がしやすくなります。

Matter適用後は通信や操作を抽象化することによって、シンプルになる
Matter適用後のスマートホーム。矢羽がシンプルになり、より簡単な設定・操作が可能となる。

上記のようにスマートホームデバイスがMatterに対応することによって、以下のようなメリットがあります。

  • 買う際に迷いづらくなる
  • 製品の設定がしやすくなる
  • ホームアプリにまとめやすくなる
  • 連携できる製品が増える
  • スマートホーム家電の対象が更に増える

特に、従来のスマートホームデバイスは、Amazon AlexaやGoogleアシスタントには対応しているものの、HomeKitには対応していない(またはHomeKitのみの専用機)というものが多かったのですが、Matterに対応することによって、結果的にApple HomeKit(ホームアプリ)へ登録できるデバイスが増えることが、実用面での最大のメリットです。

厳密には、従来HomebridgeでHomeKit適用できますが、エンジニアでないとハードルが高く、運用の手間もあります。その欠点が、Matterによって解消されます。

このMatterについては、別記事で詳しく解説したので、ぜひご覧ください。

さて、SwitchBotのMatterをベータ版でチェックしてみました。

実際に触れてみて、AppleのHomeKit対応製品の利用感をそのままに、QRコードのスキャンのみで簡単に、SwitchBotハブ2とSwitchBotカーテンが登録できました。

SwitchBotハブ2のMatter対応は、現状では「本体」「カーテン」「ブラインドポール」のみです。今後のアップデートでその他家電にも対応していくとのこと。

これによって、従来ネックだったSiriのショートカット設定をせずに、iPhoneやApple Watch、HomePod、Macなどから、簡単に音声操作をすることもできます。

また、HomeKit対応なので、Appleのホームアプリの機能を借りて、さまざまな自動化設定もできます。

つまり、SwitchBotハブ2は、Appleメインユーザーがスマートホーム化したい場合、第一に選ぶべき製品と言えます。

SwitchBot新製品発表会で伺った限り、現在ではHomeKit対応への開発が注力されており、MatterベースでAmazon AlexaやGoogleアシスタントへの登録はこれからのようですが、少なくとも設定周りのことが改善されていきそうです。

特に、Googleアシスタントは、Fast Pairへの対応などによって、Android端末を介してこれまで以上にシームレスな登録・操作が可能になると思われます。

以下では、簡単にHomeKitの登録の流れをご紹介します。

現時点ではベータ版となっています。正式版と異なる可能性がありますので、ご留意ください。

ハブ2のMatter設定
SwitchBotハブ2のMatter登録画面です。QRコードまたは設定コードで認証します。
ハブ2をHomeKitに登録
カメラアプリでQRコードをスキャン(設定コードでもOK)

このQRコードは、製品版ではパッケージに同梱(またはパッケージに掲載)されていると思います。それをiPhone標準のカメラアプリでスキャンすればOKです。

Appleのホームに追加
すると、こんな感じでHomeKitのアクセサリへの追加画面が出てきます。

あとは画面の案内に従い、ルーム設定や名称設定を行うと完了です。

我が家では、あらかじめ「SwitchBotカーテン」を導入済みなので、この案内に従うだけでそれが登録できていました。

ホームアプリトップ画面
「書斎のカーテン」がSwitchBotカーテンです。

カーテンのような、両開きで同じ製品をセットで2つ使う場合は、グルーピングすることも可能です。

カーテンも、スワイプで柔軟に操作できます。

ハブ2は温湿度計として登録されていました。

ホームアプリ(HomeKit)が使える最大のメリットは、細かな自動化(オートメーション設定)が簡単にできることです。

Siri(ショートカット)だと、一つ一つ個別にマクロ設定を組む必要がありますが、ホームアプリではそんな必要もありません。

HomeKitという「Apple標準」の仕組みであるため、iOSのコントロールセンターからでも家電操作できるのも地味に実用性が高い点。今後、ウィジェット機能不要になるかもですね。

HomeKit対応によってiOSのコントロールセンターからでも、スイッチボットは操作できる
コントロールセンターから、家電の操作ができる

他にも、ホームアプリに入れられることによって、HomePodや、Apple WatchMacからの操作まで可能となります。

Macから、ホームアプリの操作
Macからでも操作可能!

さらに、2023年8月のアップデートで、新たに以下に対応しました!

Matter対応製品(2023年8月時点)

さらに、従来の「赤外線リモコンで操作する家電」にも対応しています!(エアコン・テレビ・シーリングライト等)

私も、早速試してみました!

赤外線リモコンで登録した家電のMatter対応は難しいかな?と思いきや、これも対応してくれたのは大きい!

これのおかげで、SwitchBot製品に加え、「エアコン・テレビ・シーリングライト」といった、今自宅にある家電でも、Appleホームに登録できるようになったことが、特にインパクトの大きいポイントかと思います。

赤枠がMatter対応によってAppleホームアプリに登録できたSwitchBot製品(or赤外線操作家電)です。
赤枠が、Matter対応によってAppleホームアプリに登録できたSwitchBot製品(or赤外線操作家電)です。

これで多くの家電が対応したのですが、Matter登録できるデバイス・家電は、「ハブ2一台につき最大6台」までであることに注意してください。

我が家では、SwitchBotハブ2を2台で運用しており、最大12台の家電・デバイスが登録できています。

という点はあるものの、これまでのハードルであった、「Appleホーム(HomeKit)に、デバイス・家電を簡単に登録できるようになった」というのが、何よりのメリットです。

レビューまとめ

このブログに示す通り、今まで多くのスマートリモコンをレビューしてきましたが、うーん、正直他の関連デバイスも含めた拡張性まで視野に入れると、誇張抜きに最強のスマートリモコンですねw

Matter対応というのは予想がついていたのですが、それ以上に「エアコンの状態同期」というのが、従来のスマートリモコンから考えると、仕様上の限界すらも超えてしまった、という機能まで搭載することとなっています。

しかも、SwitchBotは、多くのスマート製品を展開しており、どれも使い勝手がよく価格も安いため、後に色々なスマートホーム化をしたくなった場合の拡張性にも非常に優れています。

まさに次世代のスマートリモコンと言え、スマートホームの入門機としてベストな選択肢、と自信をもっておすすめできます。

念の為、この製品をおすすめできる人とできない人をまとめます。

おすすめできない人
  • すでに他社製品でスマートホームをガッツリ組んでいる方
おすすめできる人
  • これからスマートホーム化していきたい方
  • Apple製品ユーザーの方(MatterのHomeKit対応)
  • 家電の外出先からの操作・音声操作を試してみたい方
  • SwitchBot製品をすでにどれか一つ以上持っている方
  • ペットやご高齢の「見守り」をしたい方

ちなみに、SwitchBot社は、今回の発表でソフトバンクグループのSB C&S社とパートナーとなっており、今後ますます販路が拡大され、展開されていきそうです。

そういう意味でも、非常に注目な企業ですね。

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Kou

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