スマートホームデバイスをたくさん発売しているスイッチボットから、新たに次世代のスマートリモコンとも言える製品が登場しました。
それがSwitchBotハブ2。ヒット作であるSwitchBotハブミニの上位版で、スマホから家電を操作したり、スマートスピーカーから家電を音声操作できるのが、便利な製品です。
この製品の特徴は以下の通り。
- 旧型家電でも、簡単に赤外線コントロールを通じてスマート化
- 赤外線送信範囲が、従来の2倍に
- Wi-Fi不要で、Bluetoothでも操作可能。(現時点ではエアコンのみ)
- スマートホーム共通規格:Matterにも対応するスマートホームハブ
- シーンをワンタッチで起動するスマートボタンを本体に搭載
- スマート温湿照度計もセットでついている
スマートリモコンとして、性能面が正当進化しているだけでなく、やはり注目なのは、スマートホームの共通規格:Matterに対応した、初めてのスマートホームデバイスであること。
Matter対応製品として、日本ではSwitchBotが一番乗りですね。
その各種設定や機能面、使用感はどうなのか?レビューを通じて詳細を徹底解説します!
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もくじ
SwitchBot ハブ2の外観と初期設定
まずは、SwitchBotハブ2を開封し、外観のチェックや初期設定を行っていきます。
外観とスペック
SwitchBotハブ2の外観をチェックしていきます。

本体にはスタンドがついており、床にそのまま置くことができます。
ここがハブミニとの違い。温湿度計も兼ねているので、デスクやテーブルに置けるのが良いですね。


ただ、ハブミニにはあった、背面の壁掛けフック用の穴はなくなっており、壁に設置する場合は両面テープで取り付けることもなります。
これはあると嬉しかったですが、本体のボタン操作を考慮して水平に設置するためのものと想定され、代わりにスタンドもついていることで、あまり気になりません。


電源は、アダプターとケーブルが同梱されています。
アダプターへはUSB Type-A、端末との接続はUSB Type-Cです。
スマートリモコンは、Micro USBでの電源供給が一般的で、電源アダプターもついていないものも多いので、これは珍しい。リバーシブルで差しやすく、すぐに利用できます。

温湿度センサーは、以下の部分に搭載されています。

電源を投入すると、LEDランプが光り、環境情報(温湿度)とON/OFFボタンが見えます。

以下スペックです。
項目 | スペック |
---|---|
本体寸法 | 80*70*23mm |
本体重量(電池含む) | 63g |
梱包寸法 | 96*99*67mm |
梱包重量 | 206g |
色 | ホワイト |
材料 | ABS赤外線透過材 |
対応os | Android OS 5.0+、iOS 11.0+ |
動作環境 | 室内動作温度:−20°C~40°C相対動作湿度:0%~90% |
入力 | 5V⎓2A |
BLE | 4.2 |
Bluetooth範囲 | オープンエリアで最大120m |
Bluetooth特徴 | BLEメッシュネットワーク |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n (2.4 GHz) |
赤外線送信距離 | 最大送信距離:30m |
赤外線受信距離 | 最大受信距離:15m |
サードパーティーサービス | Alexa、Google Assistant、Siri Shortcuts、IFTTT |
温度単位 | ℃ |
温湿度センサー | 最小表示:0.1℃、1%RH温度測定範囲:-20℃~80℃湿度測定範囲:0~99%RH温度精度:-20.0℃~0.0℃(±0.4℃)0.0℃~65.0℃(±0.2℃)65.0℃~80.0℃(±0.3℃)湿度精度:0~10%RH (±3%RH)10%~90%RH (±2%RH)90%~99%RH (±3%RH) |
待機とその他 | 待機電力(表示ランプが全点灯、最大輝度):88mA 赤外線リモコンはエアコン、テレビ、扇風機など5000以上のブランドに対応学習モード: スマートラーニング、手動選択、カスタマイズモード |
スペック上の大きな特徴としては、赤外線の送信範囲が見通し30mにもなっていること。
他社のスマートリモコンは10〜15m程度なので、倍の性能。これはすごいです。
この距離が大きければ大きいほど、広い住宅や回りこみのある配置でも、家電のコントロールがしやすくなります。
ハブミニとも比較してみます。


ハブ2とハブミニの詳細比較
項目 | SwitchBotハブ2 | SwitchBotハブミニ |
---|---|---|
製品画像 | ||
製品名称 | SwitchBotハブ2 | SwitchBotハブミニ |
温湿度センサー | 〇 | ー |
照度センサー | 〇 | ー |
スマートボタン(※1) | 〇 | ー |
スマートアラート(※2) | 〇 | ー |
スマートリモコン機能 | 〇 | 〇 |
ハブ機能 | 〇 | 〇 |
エアコンリモコン状態同期機能 | 〇 | ー |
エアコンローカル操作 | 〇 | ー |
GPS連動機能 | 〇 | 〇 |
シーン機能 | 〇 | 〇 |
Matter対応 | 〇 | ー |
コントロール方法 | スマホ操作、音声操作、Apple Watch操作 | スマホ操作、音声操作、Apple Watch操作 |
オートメーション | スケジュールジオフェンス(GPS)温度(センサー)湿度(センサー)照度(センサー) | スケジュールジオフェンス(GPS) |
サードパーティーサービス | Alexa、Google Assistant、Siri Shortcuts、IFTTT | Alexa、Google Assistant、Siri Shortcuts、IFTTT |
ハブ2は、温湿照度センサーを搭載していること、スマートボタンが搭載していること以外にも、Matter対応やエアコンの状態同期にも対応するのが良い点。
ただ、単純に外出先から家電の操作やスマートスピーカーを利用した家電の音声操作だけで十分、またはSwitchBot製品でまとめてスマートホーム化したいという方には、「ハブ機能」が備わっているハブミニ(必要に応じて温湿度計の単品購入可能)を購入するでも十分かと思います。
初期設定
SwitchBotハブ2の初期設定を行っていきます。
- STEP
SwitchBotハブ2の初期登録
アプリに接続してデバイスを検出し、初期設定を開始します。ここではスマホのBluetoothとSwitchBotハブ2がペアリングすることで検出されます。
- STEP
本体のWi-Fi登録
宅内のWi-Fiと接続します。2.4GHzまたはメッシュのみでの接続となる点に注意です。接続されると、本体に名称をつけて完成です。
- STEP
ハブ2の登録完了
ハブ2の登録が完了すると、トップメニューが表示されます。
- STEP
リモコン赤外線の登録
ここから、赤外線リモコンの登録を行なっていきます。
- STEP
家電の登録
最後に、家電の登録をして完了です。
これでざっと利用することができるようになります。
なお、詳細設定では、クラウドサービスとの連携やバックライトの設定も変更することが可能です。


宅内Wi-Fiに接続するのが少しめんどくさいくらい。このような形で、誰でも簡単に初期設定ができると思います。
SwitchBotハブ2のレビュー
SwitchBotハブ2を実際に利用してみた感想をまとめていきます。
家電の遠隔操作や音声操作が便利
スマートリモコンを導入する最大のメリットは、家電の遠隔操作。
外出先から家電が操作できたり、ハンズフリーで家電操作できるようになるため、生活が一気に変わります。

例えば、暑い日(寒い日)にエアコンを帰宅前にかけておき、着く頃には、部屋を冷まして(暖めて)おく、といったことが可能です。
アプリ内のリモコンも、従来のリモコンと同様のデザインで電源オンオフや温度・風量調節ができるので、使い勝手が良いです。誰でも簡単に家電操作できます。




また、外出前にバタバタしていて家電を消す時間がない時でも、とりあえず家を出て、後から移動中に消しておくなんてことも可能。ピーク時間をずらすという意味で、時短にも有効な製品でした。
Switchbotハブ2は、アレクサ標準のスマートホームスキルに対応しており、シンプルなセリフで家電の操作を呼び出すことができます。
できること | セリフ例 |
---|---|
家電をつける | アレクサ、〇〇をつけて |
家電を消す | アレクサ、〇〇を消して |
エアコンのモード変更 | アレクサ、エアコンの暖房をつけて |
エアコンの温度変更 | アレクサ、エアコンを24℃にして |
照明を暗くする | アレクサ、照明を暗くして |
照明を明るくする | アレクサ、照明を明るくして |
テレビのチャンネル変更 | アレクサ、チャンネルを1にして/あげて/下げて |
テレビのボリューム変更 | アレクサ、テレビのボリュームを上げて/下げて |
これは、従来のスマートリモコンでも利用できるのですが、SwitchBotハブ2は、スマートホームの共通規格「Matter」に対応することによって、AmazonアレクサやGoogleアシスタント、Apple Siriと、どの音声アシスタントの「ホーム」アプリでも管理することができるようになります。
特に、これまでAppleのHomeKitに対応するスマートリモコンと言うのは、市場に存在しなかったので、これが使えるようになるだけでも画期的です。


今までiPhoneやApple製品をメインで利用しているユーザは、 標準のホームアプリを使えず、個別にAmazon EchoやGoogle Nestを使い起動する必要があったため、一手間がかかるだけでなく本体操作ができませんでした。
今はまだカーテンとブラインドポールのみの対応ですが、今後様々なSwitchBotデバイスが、ハブ2を解することでMatter (≒HomeKit)に対応するものと思われます。
この詳細については後述します。
家電の一括操作が便利(本体ボタンでワンタッチ操作も)
SwitchBotアプリは、「シーン機能」と呼ばれる家電の一括操作や、指定されたルールに基づいて、家電の自動化(マクロ的な機能)が利用できます。
スマホアプリやスマートスピーカーから、1つの動作で複数の操作を実行できるのがとても便利。

SwitchBotハブ2では、本体にボタンも追加されており、このボタンを押すことによって、 それらアクションを起動させることができます。
本体に近づいてボタンを押さなければならないと言う欠点はありますが、スマホのアプリを開いたり、スマートスピーカーを呼び出すことなく、サッと触れるだけで動作するので楽ちんです。

SwitchBotブランドは、他のどのスマートホームメーカーよりも、デバイスの選択肢も豊富で、各人の生活に合った仕組みづくりがしやすいです。
私も、SwitchBot製品を買い集めてスマートホーム化していますが、柔軟に設定ができるので、重宝しています。

商品画像 | 商品名(リンクはAmazonサイト) | 製品概要 | 販売価格(単位:円) |
---|---|---|---|
![]() | SwitchBotハブ2 | Switch BotシリーズをWi-Fi対応させるための ネットワークハブ。 スマートリモコンとしても利用でき、 赤外線リモコンで操作する家電を操作可能 廉価版のSwitchBot Hub miniもあり。 ※適用例:エアコン/テレビ/ シーリングライトの遠隔操作 | 8,980 |
![]() | SwitchBot | 指の代わりに物理スイッチのボタンを押してくれるロボット ※適用例:照明スイッチ/浴室リモコン/ 床暖房の遠隔操作 | 3,851 |
![]() | SwitchBot 温湿度計 | スマホのSwitch Botアプリで温湿度が 確認・自動操作できる温湿度計 ※用途:空調制御/見守り | 1,980 |
![]() | SwitchBot カーテン | カーテンの開閉をスマホやスマートスピーカー から操縦できるロボット。 ブラインドもあり。 ※用途:目覚まし/防犯 | 10,022 |
![]() | SwitchBotボタン | Switch Botシリーズをボタンで操作できる IoTボタン ※用途:ボタン1プッシュで一括開閉 | 1,980 |
![]() | SwitchBot スマートプラグ | SwitchBotアプリで操作できるWi-Fi対応 スマートプラグ。 家電の主電源をオンオフ可能 ※用途:間接照明/サーキュレーターの オンオフ | 1,980 |
![]() | SwitchBot スマート加湿器 | SwitchBotシリーズで利用できる 超音波加湿機 ※用途:加湿 | 5,578 |
![]() | SwitchBot防犯カメラ | SwitchBotアプリで映像視聴可能な 防犯・見守りカメラ ※用途:ペットカメラ、防犯カメラ、 ベビーモニター | 2,980 |
![]() | SwitchBot防犯カメラ(首振り) | SwitchBotで映像視聴可能な 防犯・見守りカメラの首振り対応版 ※用途:ペットカメラ、防犯カメラ、 ベビーモニター | 4,480 |
![]() | SwitchBot人感センサー | SwitchBotシリーズで利用可能で 仕組みづくりに役立つ人感センサー ※用途:人感照明等 | 2,480 |
![]() | SwitchBot開閉センサー | SwitchBotシリーズで利用可能で 仕組みづくりに役立つ開閉センサー ※用途:家電自動操作、戸締まり確認 | 2,481 |
![]() | SwitchBot NFCタグ | NFCタグ。 タッチをトリガーにSwitchBot製品の 操作が可能 ※用途:家電操作 | 980 |
![]() | SwitchBot スマート電球 | SwitchBotアプリで操作可能な スマート電球 ※用途:照明操作 | 1,899 |
![]() | SwitchBot テープライト | SwitchBotアプリで操作可能な テープライト ※用途:照明操作 | 2,480 |
![]() | SwitchBot スマートロック | スマホ等で鍵の開け閉めができる スマートロック ※用途:玄関のドアの開け閉め、戸締まり確認 | 9,980 |
![]() | SwitchBotキーパッド | SwitchBotスマートロックを暗証番号 or NFCカードで解錠できる オプション品。 +指紋認証の「キーパッドタッチ」もあり ※用途:玄関のドアの開け閉め、キーシェア | 4,980 |
![]() | SwitchBotシーリングライト | SwitchBotアプリで操作可能な シーリングライト。 スマートリモコンHub mini「内蔵型」も。 ※用途:照明操作 | 4,980〜 9,980 |
![]() | SwitchBotロボット掃除機 | SwitchBotアプリで制御できる ロボット掃除機。 自動ごみ収集タイプ(S1+)、 コンパクトタイプ(K10+)もある。 ※用途:掃除 | 39,800〜 69,799 |
温湿度計もセットで家電の自動化も可能
SwitchBotハブ2は、温湿照度計も付属しており、 これで室内環境を管理できます。
また、グラフで見ることもできるため、表示がわかりやすいです。

グラフの閾値を確認することもできます。


この温湿度計は、従来のSwitchBot温湿度計の画面と比較して、グラフがカラー表示されていたりと、ハブ2で若干改善されています。
また、温湿度計が本体に内蔵ではなく、分離されていることによって、本体の発する熱などの影響を受けにくく、よく考えられて作られています。
また温湿度計の値が異なっていても、アプリから校正ができるので、これで正確なデータに保つことができます。


SwitchBotシリーズの中でも、この温湿度計は人気であり、それがハブ2本体にも搭載されたのは嬉しいポイント。
単にその推移をチェックをするだけでなく、温湿照度データの閾値を利用して、家電の自動操作なんてことも可能です。


このように、単に管理面で利用するだけでなく、家電の自動化といったアクションをとることもできるのが、SwitchBotハブ2の良さです。
エアコンのオフラインや家電の状態同期で安心して利用できる
家電の遠隔操作という観点で、最も安全かつ安定して操作したいのは「エアコン」です。
スマホやスマートスピーカーから動作させる家電としては、最も動力が高い家電の一つであるため、この点は注意したいところ。
その点、SwitchBotハブ2はしっかりと配慮されており、新たにローカル操作が可能となっています。
エアコンの赤外線コードを学習する際に、自動的に対応する赤外線コードをローカルに保存できます。



これにより、宅内のネットが落ちた時や、ルーターが故障した際にも、スマホからBluetoothを使って操作できます。
また、 SwitchBotハブ2にしかない画期的な機能は、 エアコンのリモコン状態のリアルタイム同期ができること。

これまでのスマートリモコンの最大の欠点は、 「赤外線を投げっぱなし」で、家電の稼働状態を管理できるものではありませんでした。
そのため、なんとなく、普通の物理的なリモコンを使って操作した際に、SwitchBotアプリのリモコン状況と、実際のエアコンの稼働状況が一致せず、操作が逆転することもあります。
その状態が同期されることによって、正確に現在のエアコンの稼働状態がわかるようになります。
これは、外出先でスマホからエアコンの状態を確認したい際、または遠隔操作をするときにも、常に正確な状態をSwitchBotアプリから把握することができ、安心です。
この状態同期は、他のスマートリモコンにはない画期的な機能で、ある意味Matter対応よりも注目に値すべきものです。
他にも、家電の操作履歴も見られるので、ご高齢の方の見守り用途にも使えたりしますね。

現状は、エアコンのみとされていますが、今後他の家電にも対応されることが、製品発表会で示唆されていました。
できればテレビのような、スマートリモコンに登録できるボタンが一つしかない、トグルスイッチの(リモコンのON・OFFのコントロールが逆転しやすい)家電で対応してくれれば最高なんですが…どうでしょうかね?

Kou
テレビのリモコンには、電源ON・OFFのようにぱっと見単一のボタンのものでも、ディスクリートコード(隠し赤外線信号)があり、赤外線の信号自体は分離されています。これも同期が取れるようなことがあれば、遠隔地からテレビの稼働状況を完全に管理することができ、最高なんですが…(スマートホームマニア的にはそれができると革命w)
これら「ローカルでも動作可能」「リモコンの状態を同期する」は、遠隔からの操作が前提となるスマートリモコンにおいては、単に便利なだけでなく、安全面でも有効です。
SwitchBotハブ2は、便利であると同時にこういった点にも配慮されたスマートリモコンであるのが、注目に値すべきポイントです。
Matterってどうなの?HomeKit対応がアツい!
SwitchBotハブ2が発売となり、皆さんが特に気にされているのは、スマートホーム共通規格「Matter」に対応していることではないでしょうか。
このMatterは、家電市場でも非常に注目されていて、 家電の見本市であるCES2023でも、その話題が一番に盛り上がっていました。
このMatterの仕様をざっくり解説すると、以下の通りです。
従来のスマートホームは、以下図の矢羽や赤線の通り、通信(それにかかわる機器設定)が混沌としていました。

そのごちゃごちゃした所を、Matterが覆いかぶさり、まるっとまとめてくれるので、設定や相互接続、横断的な操作がしやすくなります。

上記のようにスマートホームデバイスがMatterに対応することによって、以下のようなメリットがあります。
- 買う際に迷いづらくなる
- 製品の設定がしやすくなる
- ホームアプリにまとめやすくなる
- 連携できる製品が増える
- スマートホーム家電の対象が更に増える
特に、従来のスマートホームデバイスは、Amazon AlexaやGoogleアシスタントには対応しているものの、HomeKitには対応していない(またはHomeKitのみの専用機)というものが多かったのですが、Matterに対応することによって、結果的にApple HomeKit(ホームアプリ)へ登録できるデバイスが増えることが、実用面での最大のメリットです。
このMatterについては、別記事で詳しく解説したので、ぜひご覧ください。
さて、SwitchBotのMatterをベータ版でチェックしてみました。
実際に触れてみて、AppleのHomeKit対応製品の利用感をそのままに、QRコードのスキャンのみで簡単に、SwitchBotハブ2とSwitchBotカーテンが登録できました。
これによって、従来ネックだったSiriのショートカット設定をせずに、iPhoneやApple Watch、HomePod、Macなどから、簡単に音声操作をすることもできます。
また、HomeKit対応なので、Appleのホームアプリの機能を借りて、さまざまな自動化設定もできます。
つまり、SwitchBotハブ2は、Appleメインのユーザーがスマートホーム化したい場合、第一に選ぶべき製品と言えます。
SwitchBot新製品発表会で伺った限り、現在ではHomeKit対応への開発が注力されており、MatterベースでAmazon AlexaやGoogleアシスタントへの登録はこれからのようですが、少なくとも設定周りのことが改善されていきそうです。
特に、Googleアシスタントは、Fast Pairへの対応などによって、Android端末を介してこれまで以上にシームレスな登録・操作が可能になると思われます。
以下では、簡単にHomeKitの登録の流れをご紹介します。



あとは画面の案内に従い、ルーム設定や名称設定を行うと完了です。


我が家では、あらかじめ「SwitchBotカーテン」を導入済みなので、この案内に従うだけでそれが登録できていました。

カーテンのような、両開きで同じ製品をセットで2つ使う場合は、グルーピングすることも可能です。


カーテンも、スワイプで柔軟に操作できます。


ハブ2は温湿度計として登録されていました。


ホームアプリ(HomeKit)が使える最大のメリットは、細かな自動化(オートメーション設定)が簡単にできることです。
Siri(ショートカット)だと、一つ一つ個別にマクロ設定を組む必要がありますが、ホームアプリではそんな必要もありません。


HomeKitという「Apple標準」の仕組みであるため、iOSのコントロールセンターからでも家電操作できるのも地味に実用性が高い点。今後、ウィジェット機能不要になるかもですね。

他にも、ホームアプリに入れられることによって、HomePodや、Apple WatchやMacからの操作まで可能となります。



という形でHomeKitでも難なく利用できましたが、実際にはあくまでSwitchBotの各製品をHomeKitに接続するためのゲートウェイとして、SwitchBotハブ2がその役割を果たすものとなっていました。
Matterのメリットである他社製品との接続はできず、赤外線リモコンで登録した家電をHomeKitに通すことは、現状できないようです。
ただ、現代のスマートホーム化でできるほぼ全てのことは、SwitchBot製品のラインナップのみでできますし、何よりSwitchBotは過去に高頻度でアップデートを展開してきているので、今後更なるMatter対応製品の拡充に期待が持てます。
今後、以下のSwitchBot製品が、Matterに対応予定とのことで、楽しみですね!
- SwitchBot カーテン
- SwitchBot ブラインドポール
- SwitchBot ロック
- SwitchBot ボット
- SwitchBot 温湿度計
- SwitchBot人感センサー
- SwitchBot開閉センサー
この中だと、特に「SwitchBotロック」の価値が高いですね。HomeKit対応のスマートロックは日本ではほとんど無いので、楽しみですね!
レビューまとめ
このブログに示す通り、今まで多くのスマートリモコンをレビューしてきましたが、うーん、正直他の関連デバイスも含めた拡張性まで視野に入れると、誇張抜きに最強のスマートリモコンですねw
Matter対応というのは予想がついていたのですが、それ以上に「エアコンの状態同期」というのが、従来のスマートリモコンから考えると、仕様上の限界すらも超えてしまった、という機能まで搭載することとなっています。
しかも、SwitchBotは、多くのスマート製品を展開しており、どれも使い勝手がよく価格も安いため、後に色々なスマートホーム化をしたくなった場合の拡張性にも非常に優れています。
まさに次世代のスマートリモコンと言え、スマートホームの入門機としてベストな選択肢、と自信をもっておすすめできます。
念の為、この製品をおすすめできる人とできない人をまとめます。
- すでに他社製品でスマートホームをガッツリ組んでいる方
- これからスマートホーム化していきたい方
- Apple製品ユーザーの方(MatterのHomeKit対応)
- 家電の外出先からの操作・音声操作を試してみたい方
- SwitchBot製品をすでにどれか一つ以上持っている方
- ペットやご高齢の「見守り」をしたい方
ちなみに、SwitchBot社は、今回の発表でソフトバンクグループのSB C&S社とパートナーとなっており、今後ますます販路が拡大され、展開されていきそうです。
そういう意味でも、非常に注目な企業ですね。


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スイッチボットハブ2 レビュー
SwitchBotハブ2は、既存の家電もスマート化できるスマートリモコン。前作からスマートボタンや温湿照度計も搭載されており、より多くの手段で操作、見守り用途としても使える。エアコンのオフライン操作や家電の状態同期にも対応しており、安全面にも配慮がされている。何より、Matterの対応によって、SwithcBot製品をAppleのHomeKitに登録できることが注目すべきポイント。他のSwitchBot製品と連携の根幹を担うデバイスであり、スマートホーム化をする上で、第一に検討すべき製品。
メリット
デメリット