スマートホームでおなじみ、SwitchBotから新たに超コンパクト・かつフラグシップ級の性能を誇るロボット掃除機が出てきました。
その名も「SwitchBot K10+」、日本人の使いやすさを追求したとされるロボット掃除機です。
この製品の特徴は以下の通りです。
- 25cm未満の超コンパクト&ハイスペックなロボット掃除機
- レーザーSLAMによる優れた経路計画アルゴリズム
- 作動音45dB以下のSwitchBot独自の静音技術
- ゴミ収集ステーションつき
- 単体で水拭きにも対応
- スケジュール清掃&音声アシスタントによる音声操作対応
- 他のSwitchBotとスマートホーム連携が可能
これまでのコンパクトなロボット掃除機は、スマホアプリ(マッピング機能等)に対応していなかったり、自動ゴミ収集ステーションを搭載していなかったりと、コンパクトな分機能が削ぎ落とされているものが多かったのですが、SwitchBot K10+なら全部入り。
加えて、販売予定価格は68,800円と、価格もロボット掃除機にしては、飛び抜けて高くないのが魅力的です。
日本の住空間に合うコンパクトな製品とされていますが、上記の通り日本に出回るロボット掃除機の穴場を突いた、絶妙な製品ともいえますね。
そのことからか、現在実施中のクラウドファンディングでも大人気の製品となっていて、目標額の20,000%を超え、Makuake総合ランキングでもTOP3圏内となっています。
実際の利用感はどうか?今回は、メーカー様より製品をお借りしましたので、先行レビューを行なっていきます!
\スマートホームのおすすめ/

もくじ
SwitchBotロボット掃除機 K10+の外観
SwitchBot K10+の外観とスペックをチェックしていきます。


ブラシは、ゴムブラシと毛ブラシの2層構造になっています。


ダストボックスも、簡単に取り外しが可能。

このダストボックスは水洗い可能となっています。
後述しますが、SwitchBot S1シリーズと違って、水タンクがついていません。
SwitchBot K10+の水拭きは、同梱または市販の水拭きシートを使って清掃します。

本体は、レーザーセンサーの突起があります。高さは9.2cmで、それ以下の隙間を清掃することができます。

続いて、ゴミ収集ステーションです。

ゴミ収集ステーションは、「22cm×16cm×32cm」で高さが低め。インテリアの邪魔にならないサイズ感です。



モップ取り付け用のパットや小型のメンテナンスツールも、ここに収納することができます。

本体スペックを以下にまとめます。
項目 | K10+ | S1 Plus | S1 |
---|---|---|---|
サイズ | メインユニット:24.8cm×24.8cm×9.2cm ゴミ収集ステーション:22cm×16cm×32cm | メインユニット:34cm×34cm×9.5cm ゴミ収集ステーション:22cm×18cm×38cm | メインユニット:34cm×34cm×9.5cm |
重量 | メインユニット:2.3kg ゴミ収集ステーション:3.6kg | メインユニット:3.06kg ゴミ収集ステーション:3.65kg | メインユニット:3.06kg |
消費電力 | 30W | 30W | 30W |
バッテリー容量 | 3200mAh | 5000mAh | 5000mAh |
ダストボックス容量 | 4000ML | 4000ML | 3600ML |
水タンク容量 | ー | 300ML | 340ML |
メンテナンス | 水洗い可能 | 水洗い可能 | 水洗い可能 |
吸引力 | 600pa(静音モード) 1100pa(標準モード) 1600pa(パワーモード) 2500pa(MAXモード) | 600pa(静音モード) 1000pa(標準モード) 1500pa(パワーモード) 2700pa(MAXモード) | 最大2700pa ※モード変更可能であるが非公表 |
レーザータイプ | LiDAR SLAM | LiDAR SLAM | LiDAR SLAM |
段差乗り越え性能 | 2cm | 2cm | 2cm |
通信方式 | 2.4GHz Wi-Fi | 2.4GHz Wi-Fi | 2.4GHz Wi-Fi |
K10+は、コンパクトな代わりに主に以下の2点が無いです。
- 水拭き用の水タンクが搭載されていない(シートを取り付けて利用)
- バッテリーが少なめ(3200mAh)
バッテリーは少なめですが、実際に利用した所、100平米弱の自宅ではMAXモードでもバッテリーが切れることなく、最後まで掃除できました。
初期設定については、以下をタップしてご参考ください。










SwitchBot ロボット掃除機 K10+ レビュー
早速、SwitchBot K10+で部屋を掃除してみました。
まずは良かった点について、レビューをしていきます。
狭いスペースでもきめ細やかに清掃できる
SwitchBot K10+の最大の特徴は、外周が25cm以下とコンパクトで、狭いスペースでも清掃してくれることです。
しかも、このコンパクトさながら、レーザーSLAM搭載のため、走行性能も高いです。
試しに、何度か走行させてみましたが、室内を満遍なく効率的に掃除してくれます。

そして、SwitchBot K10+の最大の特徴は、コンパクトなため、狭いスペースでもしっかりと走行できること。
自宅のエリアで特に効果を発揮したのは、食卓のような椅子がたくさん置いてある場所です。
椅子の脚が障害物となり、普通の外周30cm強のロボット掃除機だとその隙間に入って清掃まではしてくれなかったのですが、K10+はそこに入り込み、きめ細やかな清掃をしてくれます。


他の高性能ロボット掃除機もS1 Plusと同等の形状なので、S1 Plusと同様になります。
いかにK10+が隙間をきちんと清掃してくれるかがわかって頂けるかと思います。
以下は動画ですが、椅子の脚の隙間に入りこんで清掃してくれている様子が確認できます。
家具への衝突防止(回避性能)も優秀です。
吸引力は、最大2,500paとされており、十分な性能でゴミをしっかりと吸い上げてくれます。
標準モードの場合は45dB以下、MAXモードでも70dB前後に収まり、その静音性は確かに高いです。
これはS1 Plusの際も同様で、SwitchBotロボット掃除機の大きなメリットの一つ。

段差乗り上げの性能も中々高く、公称は2cm、自宅では2.2cmの乗り上げができました。

レーザーSLAMの高さはあるものの、10cm以下に収まっており、棚の下の隙間を清掃してくれたりもします。

ただ、コードや床に置いてある布類など、小さい物体には絡まりやすいので注意です。
これを回避してくれるロボット掃除機もありますが、15万円前後の高価格帯のものなので、致し方なしです。

あらかじめ片付けておくか、アプリの「侵入禁止エリア」機能を用い、対策しましょう。

ゴミ収集ステーションの使い勝手は最高!
K10+は、ゴミ収集ステーションが付属しているのが嬉しいです。
このようなコンパクトなタイプのロボット掃除機には、ゴミ収集ステーションが付属するものは少ないため、そう言う意味でも貴重な製品。
充電ステーションに戻った際に、このステーションが本体のダストボックス内のゴミを吸い上げてくれます。
ゴミ収集ステーションがあるというだけで、ロボット掃除機の使い勝手が大きく変わるんですよね。
これがないロボット掃除機だと、ダストボックスのごみの詰まりを出したりする必要があるので、面倒なのですが、そういった清掃がかなり省けるのが良いところ。

S1 Plusとダストパックが同じ容量にも関わらず、高さが低くなっているので、空間を広く使えます。
2回室内を掃除しただけでも、結構なゴミが詰まっています。掃除できたことを実感…笑

こういう感じで、掃除のたびにダストボックス内の清掃をしなくても良いのが嬉しいポイントです。
マッピングが高性能で部屋を指定して清掃できるのが便利
SwitchBot K10+は、走行性能が高いだけでなく、アプリの機能が充実しているのも良い点。
特に良いのは、このマッピング機能です。
マッピングでは、部屋割りを自由にカスタマイズすることができます。


区切った場所ごとに、部屋名を設定することができます。


これは、部屋を結合したりももちろん可能。
このようにして作った部屋を指定して清掃できるのが便利な点です。
リビング・キッチンで家事をしている間に、書斎を掃除してもらったりできるので、結果的に時短にもつながります。


ちなみに、アプリで清掃モード(水拭き・ゴミ吸引)を設定できたり、清掃履歴も見られるので、使い勝手良いです。


SwitchBot K10+は、コンパクトなロボット掃除機ながら、マッピングにも対応で、ほぼフルスペック。使い勝手が良かったです。
水拭きにも対応しているが、これを重視するならS1 Plusの方が良い
SwitchBot K10+は、水拭きにも対応しています。
これは、水拭きパットに専用または市販のシートをつけて利用します。


これを本体の裏側に取り付けると、自動的に水拭きモードとなり、清掃が可能です。


実際に水拭き清掃してみると、汚れがきちんと落ちていて、床がピカピカになっていました。

清掃後の床はピカピカに掃除できていました。

ただ、SwitchBot K10+は、コンパクトになっている代わりに、以下の機能がなく、水拭き時はやや手間です。
- 水タンクがない(専用シートを常に取り替える必要あり)
- 清掃と水拭きを同時にすることができない
特に、清掃と水拭きが同時にできないため、常に清掃した後に水拭きをしてという感じで少し手間です。
そのため、この水拭きを重視する方・水拭きする頻度が多い方は、より使い勝手の良いSwitchBot S1 Plusをおすすめします。
アプリのスマート機能や機器連携が充実している
SwitchBot K10+は、さすがスマートホームで有名なSwitchBotだけあって、アプリの機能が非常に充実しています。




特に、スマートホームならではの自動操作機能には注目です!
このジオフェンス機能は面白く、かつ実用的で、スマホの位置情報を元に「あるエリアから出たら、K10+で清掃を開始」といった設定ができます。
これをすると、外出したら自動でロボット掃除機が清掃してくれます。


K10+の清掃だけでなく、他の家電も一括してオンオフすることが可能です。


他にも、「K10+が清掃を開始したら、家電を動作させる」といった仕組みや、「NFCタグにタッチしたら掃除を開始・ストップ」などもできて面白い。


アレクサやGoogleアシスタント、Siriといった音声アシスタントにももちろん対応しており、スマートスピーカーなどに話しかけて、SwitchBot K10+を操作させることも可能です。

家事をしていたりで手が離せない時でも、なんとなく一声かければ操作できるのが便利。
SwitchBotシリーズは、用途に応じて様々なデバイスがあり、これでさまざまな人の生活にあった多様な仕組みが作れることが、最大の特徴です。
以下の表にラインナップをまとめていますので、ぜひチェックを!
商品画像 | 商品名(リンクはAmazonサイト) | 製品概要 | 販売価格(単位:円) |
---|---|---|---|
![]() | SwitchBotハブ2 | Switch BotシリーズをWi-Fi対応させるための ネットワークハブ。 スマートリモコンとしても利用でき、 赤外線リモコンで操作する家電を操作可能 廉価版のSwitchBot Hub miniもあり。 ※適用例:エアコン/テレビ/ シーリングライトの遠隔操作 | 8,980 |
![]() | SwitchBot | 指の代わりに物理スイッチのボタンを押してくれるロボット ※適用例:照明スイッチ/浴室リモコン/ 床暖房の遠隔操作 | 3,851 |
![]() | SwitchBot 温湿度計 | スマホのSwitch Botアプリで温湿度が 確認・自動操作できる温湿度計 ※用途:空調制御/見守り | 1,980 |
![]() | SwitchBot カーテン | カーテンの開閉をスマホやスマートスピーカー から操縦できるロボット。 ブラインドもあり。 ※用途:目覚まし/防犯 | 10,022 |
![]() | SwitchBotボタン | Switch Botシリーズをボタンで操作できる IoTボタン ※用途:ボタン1プッシュで一括開閉 | 1,980 |
![]() | SwitchBot スマートプラグ | SwitchBotアプリで操作できるWi-Fi対応 スマートプラグ。 家電の主電源をオンオフ可能 ※用途:間接照明/サーキュレーターの オンオフ | 1,980 |
![]() | SwitchBot スマート加湿器 | SwitchBotシリーズで利用できる 超音波加湿機 ※用途:加湿 | 5,578 |
![]() | SwitchBot防犯カメラ | SwitchBotアプリで映像視聴可能な 防犯・見守りカメラ ※用途:ペットカメラ、防犯カメラ、 ベビーモニター | 2,980 |
![]() | SwitchBot防犯カメラ(首振り) | SwitchBotで映像視聴可能な 防犯・見守りカメラの首振り対応版 ※用途:ペットカメラ、防犯カメラ、 ベビーモニター | 4,480 |
![]() | SwitchBot人感センサー | SwitchBotシリーズで利用可能で 仕組みづくりに役立つ人感センサー ※用途:人感照明等 | 2,480 |
![]() | SwitchBot開閉センサー | SwitchBotシリーズで利用可能で 仕組みづくりに役立つ開閉センサー ※用途:家電自動操作、戸締まり確認 | 2,481 |
![]() | SwitchBot NFCタグ | NFCタグ。 タッチをトリガーにSwitchBot製品の 操作が可能 ※用途:家電操作 | 980 |
![]() | SwitchBot スマート電球 | SwitchBotアプリで操作可能な スマート電球 ※用途:照明操作 | 1,899 |
![]() | SwitchBot テープライト | SwitchBotアプリで操作可能な テープライト ※用途:照明操作 | 2,480 |
![]() | SwitchBot スマートロック | スマホ等で鍵の開け閉めができる スマートロック ※用途:玄関のドアの開け閉め、戸締まり確認 | 9,980 |
![]() | SwitchBotキーパッド | SwitchBotスマートロックを暗証番号 or NFCカードで解錠できる オプション品。 +指紋認証の「キーパッドタッチ」もあり ※用途:玄関のドアの開け閉め、キーシェア | 4,980 |
![]() | SwitchBotシーリングライト | SwitchBotアプリで操作可能な シーリングライト。 スマートリモコンHub mini「内蔵型」も。 ※用途:照明操作 | 4,980〜 9,980 |
![]() | SwitchBotロボット掃除機 | SwitchBotアプリで制御できる ロボット掃除機。 自動ごみ収集タイプ(S1+)、 コンパクトタイプ(K10+)もある。 ※用途:掃除 | 39,800〜 69,799 |
おわりに
SwitchBotロボット掃除機K10+は、とにかくコンパクトサイズで、部屋の隅々まで清掃できるのが何より使い勝手が良かったです。
椅子の脚の間や、狭い隙間なども通り抜けてくれるので、小回りのきくロボット掃除機です!
性能を削ぎ落としているのかと思いきや、ゴミの自動収集機能や高精度マッピングを利用することができ、吸引力や段差乗り越え性能も十分で、コンパクトなロボット掃除機の決定版とも言える製品です。
ただ、水拭き重視の場合はS1 Plusにした方が良いかと思いました。
特に、室内に家具が多い方、SwitchBotシリーズで、家電の操作を一元管理したい方へおすすめです!
\スマートホームのおすすめ/

SwitchBot K10+ レビュー
SwitchBot K10+は、コンパクトなロボット掃除機にも関わらず、レーザーSLAMによる効率的な走行・高精度マッピング対応、ゴミ収集ステーションを搭載していることに驚いた。しかも、最大2,500Paの吸引力を有しており、そのサイズから家具の点在する場所(椅子の脚周りなど)でもしっかりと清掃してくれるのが魅力的。水拭き機能は若干劣るが、スマートホーム機能も完備しており、小回りが効いて痒いところにも手がとどく高性能ロボット掃除機。
メリット
デメリット