今年、SwitchBotスマートロックが発売されましたが、それをさらに便利に使えるようになる製品が出てきたので、ご紹介します。
それが、SwitchBotキーパッドです。この製品の特徴は以下の通り。
- パスワードやICカード(NFC)をトリガーにして鍵を解錠できる
- 簡単に後付けが可能
- 解施錠の状況をログ情報として保管
- 本体の盗難防止のための警告ブザー・取り外し防止センサーつき
- スマホアプリとの連携で様々な機能が使える
- 防塵・防水加工で屋外に設置しても安心
暗証番号でSwitchBotスマートロックを解錠できる製品です!

スマートロックは、スマホやスマートウォッチで鍵の開け閉めができて便利ですが、それでもスマホを手に持ったり、スマートウォッチを身につけている必要があります。
しかし、SwitchBotキーパッドは、それらも不要で壁に取り付けたキーパッドを押すだけ。
実際に利用してみて、手ぶらの状態でも解錠できるのが良い製品でした。
SwitchBotスマートロックの欠点だった、「手ぶら解錠機能がない」こと、「鍵のキーシェア機能がない」ことを補完してくれる良い製品。
その詳細について、レビューを通じて述べていきます。
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もくじ
SwitchBotキーパッドタッチの外観と取り付け
早速、SwitchBotキーパッドを開封して、その外観のチェックと取り付けをしていきたいと思います。
外観のチェック

同梱品
キーパッド本体×1/取付金具 × 1/型紙シール×1/両面テープ×1/CR123A電池×2/取扱説明書×1/取り外しピン×1/クリーニング ティッシュ×1/SwitchBot カード×1/ゴムリング×2/ネジパック×1 (3.5×25mmネジ×2、 拡張ボルト×2)
本体は、高さ112mm×幅38mm×奥行き36mm、重量125gで、想像以上にコンパクト。


ボタン部分はTPU素材が用いられており、柔らかく押し心地が良くなっています。

SwitchBotキーパッドは、カメラ用の乾電池「CR123A」で駆動します。公称で約2年持つとのこと。

スペックをまとめます。
今回レビューしているのは「SwitchBotキーパッド」ですが、他に「キーパッドタッチ」というラインナップもあり、こちらは指紋認証にも対応しています。合わせて掲載します。
スペック
項目 | SwitchBotキーパッド | SwitchBotキーパッドタッチ |
---|---|---|
製品イメージ | ![]() | ![]() |
本体寸法 | 112mm×38mm×36mm | 112mm×38mm×36mm |
本体重量 | 125g(電池含む) | 130g(電池含む) |
色 | ブラック | ブラック |
材料 | 本体:PC+ABS ボタン:TPU 取付金具:金属 | 本体:PC+ABS ボタン:TPU 取付金具:金属 |
電池 | CR123A/リチウム電池×2 | CR123A/リチウム電池×2 |
対応OS | Android 5.0+、iOS 11.0+ | Android 5.0+、iOS 11.0+ |
動作環境 | -25 °C~ 66 °C RH10%~90% (結露なし) | -25 °C~ 66 °C RH10%~90% (結露なし) |
Bluetooth範囲 | ロックから5メートル以内に設置 | ロックから5メートル以内に設置 |
パスコード設定 | 6〜12桁の数字 | 6〜12桁の数字 |
パスコード追加数 | 最大100組 | 最大100組 |
NFCカード追加数 | 最大100枚 | 最大100枚 |
指紋追加数 | − | 最大100個 |
販売価格(税込) | 4,980円 | 7,980円 |
設置方法
本体を取り付ける前に、SwitchBotアプリで初期設定を済ませておくことをおすすめします。
予め、SwitchBotスマートロックをセットアップした状態で、キーパッドの初期設定を開始します。



次にパスコードの設定。これは、数字6桁〜12桁の任意の暗証番号を設定可能です。
有効期間の設定もありますが、基本的には「常に有効」が良いです。それ以外は、ゲストキーでの利用が主となります。




これでアプリ側の初期設定は完了です。スイッチボットロック側を見ると、キーパッドと連携されていることを確認できます。


さて、いよいよ本体。付属の取付金具を用いて、設置していきます。
これは、「取付金具で設置」するパターンと、「両面テープで設置」する2パターンがあります。
両面テープの方は貼るだけで簡単ですが、今回は、盗難防止機能が利用できる、取付金具で設置のパターンを試してみます。
- 取り付けキット(本体に同梱)
- 電動ドリル(6mmドリルビット)
- ゴムハンマー
- プラスドライバー
本体には、型紙シールが同梱されているので、それで穴あけする箇所に印をつけ、穴あけします。



(画像は金属製ですが、ゴムハンマーを使ってください。)
次に、取付金具を取り付けます。
コンクリートの場合は、同梱の拡張ボルトをハンマーで打ってから、ドライバーを締めます。(直接打ち込める木や漆喰の場合は、不要です)
プラスドライバー+ネジで金具を留めたら、SwitchBotキーパッド本体を取り付けます。


これで取り付け完了です。穴あけはあるものの、作業自体は簡単でした。


取り外しも簡単で、一般的なSIMピン(本体にも同梱)で、下の取り外し穴から外すことができます。


本当は僕もドアの外側に取り付けているのですが、共用部での撮影許可が降りず、画像でお見せできません。ごめんなさい。
SwitchBotキーパッドを使ってみた
SwitchBotキーパッドを取り付けて、早速利用してみましたのでレビューしていきます。
手ぶらでも解錠ができるのが最高!
このSwitchBotキーパッドは、スマホやスマートウォッチを持つ必要すらなく、暗証番号だけで鍵を開けられます。
暗証番号というとアナログにも思えますが、こちらの方が誰にでも直感的にわかりやすい。家族で使うのにも良いです。
自分自身も、スマホを手に持ち、アプリ(ウィジェット)を開いて…とやるよりも、個人的には楽に感じました。
キーパッド本体のレスポンスも良好で、サクサクと入力ができます。
3秒程度で解錠するので、そこまで待たずにドアを開けられます。
SwitchBotキーパッドは、暗証番号を入力する若干の手間はあるものの、「手ぶらで」利用することができます。
スマートロックの代表的な機能に、「手ぶらで解錠機能」というものがありますが、これはどの製品も動作が不安定です。


動作の確実さはSwitchBotキーパッドの方が上なので、「手ぶら」という観点に着目すれば、ある意味従来の「手ぶらで解錠」機能よりも、優れたモノに感じました。
鍵のキーシェアもでき複数人・ゲスト利用もできる
SwitchBotキーパッドのもう一つの良さは、鍵のキーシェアができることです。
スマホを持っていない人でも、SwitchBotアプリの操作に慣れていない人でも解錠できます。
もちろん、家族に暗証番号を教えれば家族でキーを共有することが可能。
この暗証番号には「有効期限」を設けることができるため、ゲストキーを発行できるのが大きいです。
これで、誰かを一時的に泊める際や、民泊・コワーキングスペースでの利用などにも活躍することと思います。


この鍵のキーシェア機能は、SwitchBotロックには搭載されておらず、スマートロックとしての大きな欠点の一つだったので、この製品で補完できるのがありがたいポイントです。
スマートロックの締め出し対策にもなる
スマートロックという製品は、便利な反面、締め出しのリスクはつきものです。
特に、オートロック機能を利用しているとそのリスクも高まり、うっかりスマホを忘れて家を出てしまったら、締め出されて、合鍵を持っている人に開けてもらうしかありません。


その点、このSwitchBotキーパッドは、常に壁に設置されているので、スマホ等を忘れて締め出されても、解錠ができます。
それまでは、玄関の扉にオートロック利用中であることのメッセージボードをつけたり、キーケース付き南京錠を見えないところに仕込んだりするなど、色々とこの対策をしていました。

が、SwitchBotキーパッドの登場により、気兼ねなくスマートロックを利用できるようになれた気がします。
SwitchBotロックは、開閉センサーによる施錠・締め忘れ通知もあるなど、オートロック周りの機能が優秀なので、SwitchBotキーパッドは一層それを引き立たせます。
競合製品のセサミにはキーパッドはありませんし、Qrio Padは高額。。そういう意味でも価値の高い製品です。
ICカードの利用も可能
SwitchBotキーパッドタッチは、ICカードの利用も可能です。

動作のレスポンスも良好で、暗証番号での解錠と同様に、カードをかざすだけでスムーズに出入りできます。
会社のセキュリティロックのような仕組みを、自宅にも安価に取り入れられるのが良いですねw
NFCカードの追加数は、最大100枚となっていますが、現在はキーパッドに付属のSwitchBot NFCカードのみが利用可能となっているようで、他のメーカーのNFCカードはサポートしていないようです。
これは、今後カードが単品発売されるか、他のメーカーのNFCカードもサポートするかが気になるところ。
ちなみに、上位モデルとなる「SwitchBotキーパッドタッチ」では、指紋認証も可能となっており、必要に応じてそちらを選択してください。
盗難防止向けの配慮がされている
SwitchBotキーパッドは、取り外し防止センサーと警告ブザーで、盗難防止にも配慮されています。



(アラートはアプリから解錠が可能)
この機能は、取り付け金具をつけていることが前提となっており、両面テープで取り付けた場合はこの機能が作動しません。
少し気になるのは、両面テープで設置した場合です。賃貸物件やマンションの管理規約で穴あけできない場合も多いかと思います。
他社製品の場合、両面テープでの固定でも、この設置面が大きく取られ強固な取り付けができるものも多いですが、SwitchBotキーパッドの場合は、本体がコンパクトな反面、設置面が少し狭くなっています。
同梱品は、3Mの超強力両面テープであり、かなり強固に設置できますが、思いっきり引っ張れば外すこともできてしまうので、少し心配なところ。
ただ、その場合でも暗証番号がわからなければ、そもそも解錠することはできませんし、アプリですぐに無効化できるので、最悪の事態になるリスクは低いと考えます。
おわりに
実は暗証番号で施錠解錠ができるスマートロックは初めて利用したのですが、ぱっと見地味な製品ではあるものの、想像以上に便利な製品だなと思いました。
これが4,980円で他社よりもお得に導入できるのが、さすがはSwitchBot製品のコスパの良さ。
個人的には、締め出しのリスクをかなり軽減できることが何より良いなと思っていて、オートロック機能も不安なく利用できるようになりましたし、スマートロックの価値を一層高めてくれる製品です。
SwitchBotロックユーザーの方であれば、マストでの導入をおすすめしたいくらいです。
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SwitchBotキーパッド レビュー
SwitchBotキーパッドは、暗証番号やNFCカードで鍵を解錠できる製品。利用には、SwitchBotスマートロックが必須。一般的なスマートロックにある「手ぶら解錠」機能よりも、手ぶらながら確実に解錠できる良い製品だった。締め出し対策にもおすすめ。おなじみSwitchBotアプリで、他のSwitchBot製品と合わせて管理できたり、色々な機能を使えるのが便利。簡単設置・防水防塵・盗難防止機能・約2年の利用に耐えうるバッテリー持ち等、安心して利用できる一品!
メリット
デメリット