無線LAN製品で世界No1シェアのTP-Link社。
その新製品である「TP-Link Archer AX73V」が、2023年8月に発売開始されました!

Kou
好評のアンテナ内蔵×縦置き型の特別モデルです!
前モデルのAX73ではアンテナが外に出ていたので、見た目を敬遠していた人もいるのではないでしょうか。
そんな中、発売された新製品のTP-Link Archer AX73Vのスペック、主な特徴は次の通りです。
- 5GHz帯最大4.8Gbps・2.4GHz帯最大574Mbpsの高速通信
- Wi-Fi6対応
- EasyMeshとの互換性あり
- Alexa対応
- アンテナ内蔵でスッキリ!縦置きと壁掛けが可能
- 製品保証が3年間
実際に利用してみたところ、さすがはWi-Fi6対応かつ最大5.4Gbpsの高性能ルーターだと感じられるくらい、快適なインターネット通信ができました。
さらに、数少ないAlexa対応のWi-Fiルーターで、他社では感じられない便利さがあります。
さすがは世界No1のTP-Link社…!今回も人気が出る気がします。
そんな「TP-Link Archer AX73V」のレビューをしていきます。
もくじ
外観と仕様
まずは外観について見ていきましょう。
外箱はTP-Linkらしいおしゃれな水色のデザイン。
中を開くと、ルーター本体と電源アダプターが見えます。
本体の裏に、LANケーブルや説明書、保証書などがありました。
保証書とWi-Fi情報カード、イラスト付きで分かりやすい説明書ももちろん入っています。
本体の外観を見ていきましょう。
真っ黒で重厚感のあるデザインとなっています。
ステータスのマークが見えるようになっているのも嬉しいところ。
アンテナ内蔵に変わったので、スッキリとした見た目になったのも良いですね。
ただ、高性能なだけあって仕方ないかもしれませんが、縦横のサイズ200×189mmは結構大きくて存在感がありました。
Wi-Fiルーターをできるだけ隠したい人は、置き場所を工夫しなければいけないかも。
BUFFALO WSR-2533DHP3(160mm×160mm)と比べると、大きめ。
購入前に、ある程度設置スペースを取っておくことをおすすめします。
裏面には、Wi-Fi情報とデバイスとの接続時に便利なQRコードがあります。
また、壁掛け用に土台を取り付けるための穴も搭載しています。(木ネジ取り付け)

右側の横には、LANポート4つとWANポート1つがあります。
真上のデザインは、放熱を考慮してか通気しやすいような仕組みになっています。
真下も同様に、通気しやすいように空洞となっています。
また、土台をつけてルーターを縦置きするための穴もありました。
元々本体の底面は広いので、取り付けなくても大丈夫ですが、土台をつけてみると、やはり安定感は増します。
左側の横には、各種ステータスのランプがあります。
電源を入れると、電源ランプや2.4GHz・5GHzのWi-Fiランプ、WPSランプなどが光ります。
電源アダプターと、LANケーブルをONUに接続して利用します。
説明書には、起動まで3分間かかるとありましたが、私の場合は、1〜2分で全てのランプがつきました。
最後に、スペックをまとめておきます。
項目 | スペック |
---|---|
価格 | 12,490円(税込) |
通信速度 | • 5 GHz: 4804 Mbps (802.11ax, HE160) • 2.4 GHz: 574 Mbps (802.11ax) |
規格 | Wi-Fi 6• IEEE 802.11ax/ac/n/a 5 GHz• IEEE 802.11ax/n/b/g 2.4 GHz |
寸法 | 200 × 189 × 59 mm |
重量 | 1.31kg |
Wi-Fi範囲 | 4LDK・デュアルバンド高性能アンテナ×4・ ビームフォーミング・高性能FEM |
Wi-Fi性能 | 高(High)・デュアルバンド・OFDMA・エアタイムフェアネス・ DFS・6ストリーム・4×4 MU-MIMO |
最大接続台数 | 80台 |
動作モード | ルーターモードブリッジモード(アクセスポイントモード) |
有線ポート数 | ・ギガビットWANポート×1 ・ギガビットLANポート×4 |
Wi-Fi暗号化 | • WPA3• WPA2• WPA • WPA/WPA2-Enterprise (802.1x) |
ネットワークセキュリティ | ・SPIファイアウォール ・アクセスコントロール ・IP & MACバインディング ・アプリケーション層ゲートウェイ HomeShield セキュリティ ・リアルタイムIoT保護 ・悪意のあるサイトのブロック ・侵入防止システム ・DDoS攻撃の防止 ・ホームネットワークスキャナー |
ゲストネットワーク | 5GHzゲストネットワーク×12.4GHzゲストネットワーク×1 |
VPNサーバー | • OpenVPN• PPTP• L2TP |
VPNクライアント | • OpenVPN• PPTP• L2TP |
EasyMesh対応 | 〇 |
Alexa対応 | 〇 |
製品保証 | 3年 |
TP-LinkのWi-Fiルーターは、保証期間が3年間ととても長いのもポイントです。
1年間としている会社が多いので、比較的安心して利用できますね。
死角のない高スペックなWi-Fiルーターであるにもかかわらず、約12,000円とコスパがかなり良い点が特長。
集合住宅はもちろん、広めの戸建て住宅でも十分利用できるのでおすすめです。
実機を検証しつつ、レビューしていきます。
レビュー
TP-Link Archer AX73Vを、実際に利用してみましたので、レビューしていきます。
回線速度は速い!テレワークやオンラインゲームも問題なし
Archer AX73Vは、デュアルバンドとWi-Fi 6テクノロジーに対応しています。
これにより、最大5.4Gbpsの高速接続とより効率的で混雑のない通信を実現。
6つのデータストリームを備えているので、たくさんの端末を同時に繋いでも安心です。
実際に、TP-Link Archer AX73Vの回線速度を測ってみたところ、5GHz帯では下り・上り共に200〜300Mbpsと、さすがの高速通信で安心しました。
また、Ping値も6msと、テレワークやオンラインゲームをしても問題ない値です。
最新のWi-Fi6対応に加え、最大5.4Gbpsの性能は伊達ではありませんね。
実際の測定結果は次の通りです。
- 使用回線:NURO光
- 時間帯:19時頃
- 測定環境:集合住宅1LDK
- デバイス:iPhone12 mini
5GHz帯では、下り上り共に200〜300Mbpsと十分高速です。Ping値も6msと、オンラインゲームでも快適な数値。
2.4GHz帯となると、若干通信速度は落ちてしまいますが、それでも日常生活やテレワークをする分には十分すぎるくらいです。
Ping値も7msと、依然として低い値を維持しています。
テスト結果
項目 | 5GHz帯 | 2.4GHz帯 |
---|---|---|
下り | 334.7Mbps | 224.75Mbps |
上り | 224.75Mbps | 86.01Mbps |
Ping値 | 6ms | 7ms |
上記の通信速度が出ていれば、家庭で使ったり、テレワークで使ったりする上では快適です。
実際にテレワークで利用してみましたが、オンライン会議や大容量のファイル伝送でも、特に問題はありませんでした。
広い家でもOneMeshで通信範囲を拡張できる

TP-Link Archer AX73Vは、単体だとそこまで広範囲に通信はせず、3LDK以上または鉄筋コンクリート造の住宅だと、Wi-Fi電波が弱まる可能性があります。
ただ、AX73Vは、OneMesh&EasyMesh対応機器なのが良いポイントです。
他のOneMesh&EasyMesh対応機器を揃えることで、メッシュWi-Fi環境を作れるため、広い家や2階建て以上の家でも広範囲に通信ができます。


最近は、スマート家電を中心として、自宅の様々な場所にWi-Fiデバイス・家電が増えてきているため、それらの通信を改善するのにも役立ちます。

加えて、以下に対応しているAX73Vは、同時多接続でも問題なく利用できます。
- OFDMA(複数のデバイスで1つのチャンネルを同時に共有)
- MU-MIMO(4×4に対応し、待ち時間短縮)
- 6ストリーム(同時接続可能数アップ)
これらに対応しており、最大同時接続台数は、単体でなんと80台!
また、各デバイスを専用アプリ「Tether」から一元管理できるので、Wi-Fiの名前やパスワードなどの変更も簡単に行えるようになっており、自宅をスマートホーム化していて、IoTデバイス・家電が多い場合にもおすすめです。
Alexaにも使える
TP-Link Archer AX73Vは、Alexaに対応しており、様々な操作を簡単に実行できます。
Alexaに対応している国内メーカーは少なく、TP-Link社ならではの機能です。
実行できる操作の例を挙げると、次の通りです。
- ゲストネットワークのオンオフ
- ルーターのライトのオンオフ
- 新しいデバイスの接続
- スピードテストの実施
Alexaに対応させるためには、まずAlexaアプリ内でTP-Linkスキルを検索し、「有効にして使用する」をタップします。
その後、TP-Linkの専用アプリ「Tether」と連携させ、デバイスを登録するだけです。
あとは「アレクサ、ティーピーリンクを開いて」と声をかければ、音声コントロールが可能になります。
簡易NAS機能はついていない
TP-Link Archer AX73Vには、簡易NAS機能が付いていません。
前のモデルであるAX73には付いていましたが、AX73Vには搭載されなかったようです。
簡易NAS機能とは、Wi-Fiルーター内のストレージにファイルを保存し、インターネット経由で様々なデバイスからアクセスできる機能を指します。
要は、Wi-Fiルーターをちょっとしたストレージとして利用できるわけです。
例えば、テレワーク時に、社内のプライベートネットワークに保存していたファイルを一時的に移管して、社員がアクセスできるストレージとして活用できます。
簡易NAS機能をお求めなら、前モデルのTP-Link Archer AX73を検討してみてはいかがでしょうか。
ArcherシリーズのWi-Fiルーターと性能比較
項目 | Archer AX73V | Archer AX80 | Archer AX5400 | Archer AX3000 |
---|---|---|---|---|
製品画像 | ||||
通信速度 | 5GHz:4804Mbps2.4GHz:574Mbps | 5GHz:4804Mbps2.4GHz:1148Mbps | 5GHz:4804Mbps2.4GHz:574Mbps | 5GHz:2402Mbps2.4GHz:574Mbps |
最大接続可能台数 | 80台 | 100台 | 80台 | 48台 |
メッシュ | OneMeshEasyMesh | OneMesh | OneMeshEasyMesh | OneMeshEasyMesh |
有線ポート | 1Gbps WANポート×11Gbps LANポート×4 | 2.5Gbps WAN/LANポート×11Gbps WAN/LANポート×11Gbps LANポート×3 | 1Gbps WANポート×11Gbps LANポート×4 | 1Gbps WANポート×11Gbps LANポート×4 |
USBポート | ー | USB 3.0 ポート×1 | ー | ー |
サイズ | 200×189×59mm | 200×189×59mm | 200×189×59mm | 166×157×45mm |
販売店 | Amazon | EC/家電量販店 | 家電量販店 | EC/家電量販店 |
TP-Link社のArcherシリーズを、簡単な比較をしてみました。
上位機種のAX80と比べても、劣っている点はUSBポートの有無くらいです。
むしろEasyMeshに対応しているため、他社の機器との互換性が高くて便利といえます。
販路がAmazon限定という点が、人によっては不便に感じるかもしれません。
とはいえ、デメリットはそのくらいで、ほぼ死角のない高性能な機器であると分かります。
レビューまとめ
TP-Link Archer AX73Vを実際に使ってみて、家庭用・テレワーク用・オンラインゲーム用としても使えるハイスペックな機種であると感じました。
にもかかわらず、価格は約12,000円と手頃。このコスパの良さが非常に魅力的です。
また、製品保証期間が3年間と、安心感もあります。
Wi-Fiルーター選びに迷ったら、とりあえずTP-Link Archer AX73Vにしておけばよいといっても過言ではありません。
TP-Link Archer AX73V レビュー
TP-Link Archer AX73Vは、前モデルからアンテナ内蔵に変わった分、スッキリとした見た目が特長。コンパクトながら、機能の高さは健在で、テレワークやオンラインゲームなどをしても十分な通信速度が確認できて非常に満足。EasyMeshやAlexaに対応している便利さと、3年間保証という安心も兼ね備えた隙のないWi-Fiルーターだった。
メリット
デメリット