Rakuten UNLIMIT-Vって楽天エリアなのに、パートナーエリアに繋がること多くないですか?
私の自宅も楽天エリア圏内なのですが、ほぼパートナーエリアに繋がってしまいます。
せっかくのギガ無制限利用できる楽天回線なのですが、パートナーエリアにつながってしまうと、月5GBを消費してしまうのがネックです。
これを手動で切り替えできるようになると全て解決なのですが、残念ながら普通のやり方ではそれをすることができません。
ところが、アイ・オー・データの「WN-CS300FR」というルーターが、最新ファームウエアで通信バンドを固定できる機能を搭載してきました。
これにより、バンド3で通信される楽天回線に固定することができるようになり、無制限でネットを楽しむことができます。
そんなWN-CS300FRについて、楽天回線に固定する方法と利用した結果について、取り急ぎのレビューをお届けします。
もくじ
WN-CS300FRで楽天回線(Band3)に固定する
このルーターは、最新ファームウエアで通信バンド(周波数帯)を固定することができます。
早速ですがその設定方法について、解説していきます。
本体の設定


SIMの挿入で注意しておきたいのは、この製品は「Micro SIM」のみ使えます。
スマホでは一般的なnano SIMではないことに注意してください。

これで本体の準備はOK。次に管理画面に接続します。
管理画面でAPN設定
まずは、管理画面にアクセスします。


最初にAPN設定を実施します。


最新ファームウエアは「Rakuten UN-LIMIT」のプリセットがあるので、それをプルダウンから選択するだけで、自動でユーザー名やパスワードなどの情報が入力されます。
バンド固定の件といい、楽天回線をかなり意識したルーターとなっていますね。
バンド3に固定する
バンド3に固定するためには、トップページの「詳細設定」から設定します。


WN-CS300FRの対応バンドが一覧で掲載されているので、単純にBAND3のみ「利用する」と設定します。

これで、「設定」ボタンを押せば、自動的にバンド3(楽天回線)で利用することができるようになります。

本体も、BAND 3に固定設定した状態でこのランプがついていないと、その場所は楽天回線の圏外であることを意味します。
ネットワーク設定なので少し手こずりそうなイメージを持ってましたが、こうして手順に書き起こしてみると意外と簡単に設定できました。
実際にBand3固定で利用してみた
さて、気になるのが本当に楽天回線に固定された状態になるのか?という点です。
何だかんだパートナー回線に繋ぎに行ったりして5ギガの方が消費されたら意味がない。。。
そこで、実際に上記Band3固定に設定した上で、YouTubeの高画質(1080p)を30分視聴するという形でテストしてみました。
視聴テスト

▲ここからスマホでYouTube(1080p)を30分視聴。

これはかなり感動しました!今まで楽天エリアにいると思い悠々自適にネットしていて、気がついたら5GBの方が減っていることが多かったので…笑
これ以外にもブラウジングしたり、自宅にあるスマートホーム家電につないで試してみましたが、全くデータが減ること無く利用できています。
そもそもBand 3の接続が途切れると、上記の通り4G/3Gランプが消え圏外となる仕組みなので、Band 18の方につなぎに行くことがありません。
ということで、たしかにこれで無制限の楽天回線を不安なく利用することができます。

Kou
1年間無料の固定回線環境が、簡単に作れてしまいました(1年無料終わっても、2980円で使い放題って..笑)
スピードテスト
WN-CS300FRにRakuten UN-LIMIT VのSIMを挿入した状態でスピードテストも実施してみました。
ここでは、比較をわかりやすくするために、スマホへの挿入、Softbank回線(Nomad SIM)とWiMAX回線(WX06)を用いテストしています。




Rakuten UN-LIMIT VはWiMAXには及ばないものの、中々の速度が出ました。
これ以外にも最も利用者が多い夜間帯でもテストしましたが、下り10Mbpsほどは出ます。
通信速度は場所によりけりな所もあるのであまり参考にならないかもしれませんが、下り実測10Mbps〜30Mbpsは出ており、動画視聴やSNS利用など一般的な用途であれば、問題なくネットできる数値です。
WN-CS300FRのスペック
このルーターを検討する方の大半がRakuten UN-LIMIT Vで利用する方と思いますので、先にその設定や利用感を紹介しましたが、WN-CS300FRのスペックも念の為ご紹介します。
項目 | スペック |
---|---|
LANポート | 1ポート |
インターネット接続方法 | 3G、4G(LTE) |
SIMカードサイズ | microSIM |
対応バンド | 4G(LTE): B1/3/8/11/18/19/21/26 3G: B1/6/8/19 |
アンテナ方式 | 内蔵アンテナ ・2.4GHz帯無線LAN送受信用×2 ・3G、4G(LTE)送受信用×1 |
無線規格 | IEEE802.11n、IEEE802.11g、IEEE802.11b |
通信周波数 | 2.4GHz帯 |
無線LANセキュリティ | WPA2-PSK(TKIP/AES)、WPA-PSK(TKIP/AES)、WEP(64/128bit) |
使用チャンネル:2.4GHz帯 | 1-13ch |
無線LANに接続できる機器の台数 | 推奨16台 |
無線LAN機能 | MACアドレスフィルタリング(最大32エントリー)、マルチSSID設定、自動チャンネル設定(オートチャンネル)、送信出力制限、WPS、WMM |
データ転送速度 (理論値) | モバイル通信 下り最大75Mbps、上り最大50Mbps 有線LAN部 LANポート:100,10Mbps 無線LAN部 IEEE802.11n(2.4GHz帯):最大300Mbps IEEE802.11g:最大54Mbps IEEE802.11b:最大11Mbps |
実機は以下の画像の通り。




これをモバイルルーター感覚で持ち運ぶのは辛いですが、出張時のホテルで一時的にフリーWi-Fiを利用しない比較的セキュアなネット環境をつくるというのもありかなと。
このルーターは、SIMフリールーターとなっており、Rakuten UN-LIMIT V以外のSIMも挿して利用することができます。
このルーターの欠点は、5GHz帯に対応していないことです。
また、通信速度も同等の価格帯のWi-Fiルーターと比べると、劣る点があります。
この点は、そもそもモバイル回線を利用するために、実測50Mbps以上出る場面が少ないことを考えると必要最低限な性能となっています。
少しコスパが悪いように見えますが、SIMフリーで利用できるホームルーターはそもそも数少ないので、及第点といったところ。
モバイルルーターを常に充電してホームルーター化する手もありますが、このルーターはリチウム電池ではなくAC100V/DC12Vで給電のため、バッテリー膨張や給電の安定性を気にする方は、こちらを選択するのが良いです。
Rakuten UNLIMIT-Vについて
Rakuten UN-LIMIT Vは、月額2,980円の所、現在先着300万名へ「1年間無料」で契約することができます。
つまり、もし楽天エリア圏内であれば、このホームルータを組み合わせることで、事実上1年間無料の固定回線ができるようなものです。
このRakuten UN-LIMITはセットで契約することでスマホやモバイルルーターの端末代もセットで格安になるキャンペーンも実施しており、合わせておトクにゲットしちゃいましょう。
今回レビューしたルーターは、その利用感からまさにこのSIMのためにあるといっても過言ではありません。
唯一はホームルーターがそこそこ高いというのもありますが、楽天アンリミットは1年無料であることを考えると、普通にWiMAX等のホームルーターの月額(4,000円前後)を3〜4ヶ月で回収できるくらいのイニシャルコストであり、かつ違約金もかからずルーターの使い回しも容易。
ということで、この「Rakuten UN-LIMIT V&WN-CS300FR」の組み合わせも、自宅にネット回線を構築する上での選択肢の一つとしていかがでしょう。
\回線費用1年無料!/