最近のプロジェクターの進化はすごくて、4K対応のものも徐々に出てきます。
その中でも、今回は、ホームプロジェクターで有名なXGIMIの「XGIMI HORIZON Pro」をレビューを通じてご紹介します。
この製品の特徴は以下の通りです。
- 4K(3840×2160)の超解像度
- 2200 ANSIルーメンと非常に明るい
- 最大200インチの投影サイズ(推奨最大150インチ)
- インテリジェント画面適応技術搭載(自動台形補正、オートフォーカス、障害物自動回避、スクリーンへの自動アジャスト)
- Harman Kardon(8W×2基)フルレンジスピーカーで臨場感のある音質
20万円切りながら、すさまじい性能!
XGIMIは多くのプロジェクターを展開していますが、このHORIZON Proは、他社製品と比較してもまさにホームプロジェクターの雄とも言える存在。
性能・機能・価格ともにバランスが良く、プロジェクターとしての総合力が高い一品です。
そんな「XGIMI HORIZON Pro」について、レビューをしていきます。
もくじ
外観
まずは、本体外観についてチェックしていきます。
本体正面には、レンズとオートフォーカス用のセンサーが搭載されています。

まず何よりこの筐体のデザインが最高ですね。アルムニウム合金でメタリックな感じが重厚感があり、先進的にも見えるデザインです。
本体側面には、harman kardonのロゴが記載されています。
フルレンジスピーカーとなっており、ここから迫力のある音が出力されます。

背面には、排熱口と入出力のポートがあります。

本体上部にはボタンが搭載されており、ここから本体のコントロールも可能です。

本体は無理すれば片手で持てる大きさですが、サイズ感が結構大きく、重量が2.9kgあります。
基本的には、持ち運んで利用するというより、ホームプロジェクターとして据え置きで利用するタイプとなります。

ちなみに、本体背面は三脚の取り付け穴があり、三脚に立てて投影可能です。

リモコンも、Halo+のものより、少し高級感のあるアルミニウム素材のものとなっています。
Android TVに対応しているので、Googleアシスタントから音声操作が可能となります。

電源は、ACアダプターで接続して利用する形となります。

最後に、スペックをまとめます。後の章にて実際の利用感を交えながら、この性能をチェックしていきます。
項目 | HORIZON Pro |
---|---|
カテゴリー | ホームプロジェクター |
投影方式 | DLP |
解像度 | 3840 x 2160(4K) |
輝度 | 2200 ANSI ルーメン |
HDR | HDR10+ |
3D | ◯ |
投影サイズ | 60インチ@1.59m〜150インチ@3.98m ※最小最大:40’’ – 200’’ |
台形補正 | 自動台形補正(水平/垂直) インテリジェント障害物回避、画面調整 |
オートフォーカス | ◯ |
スピーカー | 8W×2(Harman Kardon) Dolby対応 |
搭載OS | Android TV 10.0 |
ストレージ | 32GB |
インターフェース | DC×1 HDMIx2 USB 2.0×2 LAN×1 ヘッドホン端子×1 |
Wi-Fi | 2.4/5GHz(802.11a/b/g/n) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0/BLE |
設置方法 | フロント リア(反転) シーリング(天井吊り下げ) |
電源 | AC |
サイズ (高さ×幅×奥行、重さ) | 208.4 x 218.4 x 136.2mm、2.9kg |
定価(円) | 197,890 |
XGIMI HORIZON Pro レビュー
XGIMI HORIZON Proを実際に利用してみましたので、レビューしていきます。
めちゃくちゃ明るく画質も綺麗!
XGIMI HORIZON Proを投影して、まずびっくりしたのがこれ。
XGIMI HORIZON Proは、4Kはもちろんのこと、2200ANSIルーメンとかなりの明るさとなっています。

その性能の高さが投影しただけですぐにわかります。日中の明るい部屋でも問題なく視聴できるレベルです。
試しに、Amazonプライムビデオを見たところ、UHD・HDRでの視聴も可能でした。

YouTubeを見た時も、4K画質に設定でき、鮮明に映ります。
しかも、本作は10-bitの色深度となっているのが特徴的。加えて、HDR10やXGIMI独自の画像エンジン「X-VUE 2.0 」に対応していることにより、風景などもとても鮮やかです。


4K解像度や2200ANSI ルーメンというのもありますが、この発色という面でも安定しているので、購入されたらぜひここにも注目してほしいです。
同社のモバイルプロジェクターであるHalo+とも比較してみましたが、4Kの鮮明さ、発色の良さを確認できると思います。(PS5に接続、双方ゲームモード)


4Kのブルーレイも視聴しましたが、これもきちんと4Kで映るだけでなく、特にその発色の良さには驚かされます。

本作は、LED光源となっており、レーザー光源プロジェクターのXGIMI AURAほどではないですが、それでも十分満足のできる映像美になっているのではないかなと感じました。
という形で、その映像の鮮やかさには驚きを隠せません。従来の20万円以下で買えるホームプロジェクターと考えると信じられない性能で、この点取ってみるだけでもコスパ抜群です。
自動補正でどこでも簡単に綺麗な投影ができる
XGIMI HORIZON Proのもう一つの大きな特徴は、自動補正機能にあります。
通常、プロジェクターはその場所を変えるたびに映像と投写する位置関係が変わるため、フォーカス・台形補正をしないと映像が崩れてしまいます。
XGIMI HORIZON Proは、その点「自動台形補正」と「オートフォーカス」機能があるため、逐一調節する手間がないんです。

これは、他のプロジェクターにも搭載されているものはそこそこあるのですが、XGIMI Halo+の良さは、障害物回避までしてくれる点にあります。
これにより、たとえば投影する場所に棚や時計などが飾ってあっても、アスペクト比を保ったままそれを回避して投影してくれるので、このような場所でも調整する手間なしに映像視聴ができます。
左側の棚を避けて画面を補正してくれている
XGIMI HORIZON Proは、どちらかと言うと据え置き型のプロジェクターなので、位置調節する機会も少ないかもしれませんが、以下のようにスクリーンへの自動アジャスト機能まであるので、映像を見るに際し、面倒な設定は一切不要なのが優れた点です。
このように、単に綺麗なだけでなくお手軽に映像を楽しめるのも、XGIMI HORIZON Proの大きな特徴です。
本体の音質もかなり良い
XGIMI HORIZON Proは、映像が綺麗なだけでなく内蔵スピーカーもパワフルです。
音響メーカーとして有名なHarman Kardon社のサウンドデザインが採用されています。
スピーカーの仕様としては8W×2基のフルレンジスピーカーが採用されており、さらにDTS Studio Sound技術やドルビー対応によって、臨場感のあるサウンドを楽しめます。


Halo+と比べると、スピーカースペックの通りに中低音のパワフルさが増しており、かつより音場の広いサウンドを楽しめます。
一般的なサウンドバーと比較しても遜色のないレベルのもので、この内蔵スピーカーだけでも映画や音楽を視聴するのに十分すぎる音質です。
Android TV搭載でコンテンツ視聴やGoogleアシスタントの操作が可能
XGIMI HORIZON Proは、Android TV搭載で、様々なコンテンツを視聴可能です。
先述しましたが、AmazonプライムビデオはUHDで視聴できますし、どれも色味が鮮やかに視聴できます。
Android TVでは、他にも多くのコンテンツが視聴できます。
- YouTube(動画)
- Amazon Prime Video(映画・テレビ番組)
- Apple TV(映画)
- Abema TV(ライブ)
- Disney+(映画)
- NBA(ライブ)
- Asphalt 8(ゲーム)
などなど。。他にもたくさんあります。詳細は以下もご参照ください
特に、VODだけでなく地上波のテレビを見ることができるのも良い点です。


それ以外にも、Googleアシスタントに対応しているのも大きな特徴。
Googleアシスタントでは、コンテンツの検索だけでなく、以下の動画のようにスマートホームもできたりします。
そのため、プロジェクターの室内環境を整えるために、Googleアシスタントで室内の照明をコントロールすることができるのも便利ですね。
このように、Android TV対応であることによって、様々なコンテンツ視聴や検索・果ては室内環境のコントロールなど、できることが大幅に増えることがメリットです。
画質は明るく綺麗でゲームもプレイできる
XGIMI HORIZON Proは、背面に2つのHDMIポートがあり、これに家庭用ゲーム機を接続してゲームを楽しむこともできます。
先述の通り、PS5に接続して4Kでゲームもできますし、ニンテンドースイッチに接続してゲームも楽しめます。
XGIMI HORIZON Proは、先述の通り発色もよく、試しにスプラトゥーン3をプレイしましたが、これまで使ってきたプロジェクターの中でもかなり鮮やかに映ります。

このゲームプレイ時には、ゲームモードを適用すると良いです。
プロジェクターでのゲームプレイや、通常コントローラーで操作してそれが映像に反映するまでに少し遅延があり、テレビと比較して操作感が重たくなります。
ゲームモードにすると、わずかに発色は落ちますが、その分この遅延が少なくなります。

レビューまとめ
XGIMI HORIZON Proは、ホームプロジェクターとして「4K・ドルビー対応」により、これ一台で自宅にシアタールームが作れるほどの性能を誇ります。
実際に使ってみた感想として、さらに2,200ANSIルーメンや10-bitカラーによる影響が大きく、明るく鮮やかに映るので、映画やゲームのプレイでも大満足でした。
XGIMIは他にも、HaloシリーズやAURAなど様々ありますが、性能・価格ともにバランスが良く、ホームプロジェクターとしておすすめの製品です。
XGIMI HORIZON Pro レビュー
XGIMI HORIZON Proは、4K対応のAndroid TV搭載プロジェクター。感想として、2200ANSIルーメンによる明るさと、10bitカラーにより明るく色鮮やかに使えるのが特徴的。自動補正機能に優れ台形補正やフォーカスだけでなく、スクリーンに自動アジャストまでしてくれるので、設定不要でお手軽にホームシアターが構築できる。値段に比して性能も高く、ホームプロジェクターとしてベストバイの製品。
メリット
デメリット