【日本版】Xiaomi Mi スマートバンド6 レビュー|5との比較とメリット・デメリット

日本版Xiaomi Mi Band 6

Xiaomiのスマートバンドは、5,000円程度の安価ながら機能が豊富で、前作Mi Smart Band 5はベストセラーの製品にもなっています。

私も、Mi Smart Band 5を利用してきましたが、電池持ちも良いし、アクティビティートラッカーや睡眠計測など、または時計がわりに様々な用途で使える実用的な製品。

そんなウェアラブルな大人気のスマートウォッチ、Xiaomi mi bandに新作の「6」が発売されましたので、進化した点やメリット・デメリットについて、レビューをしていきます。

Mi Band 6のスペック(5との違い)

Mi Smart Band 6とは、中国のスマホ・家電メーカーであるXiaomi(シャオミ)が発売するスマートウォッチです。

ここでは、前作のMi Band 5と比較し、6の特徴についてまとめていきます。

スペック比較

項目Mi Smart Band 6Mi Smart Band 5
ディスプレイ1.56 インチ有機 EL(AMOLED)ディスプレイ 1.1 インチ有機 EL(AMOLED)ディスプレイ
センサー高精度 6 軸センサー&PPG 心拍数センサー高精度 6 軸センサー&PPG 心拍数センサー
バッテリー最大14 日間(磁気充電器付き)最大14 日間(磁気充電器付き)
接続Bluetooth 5.0Bluetooth 5.0
防水5 ATM5ATM
重量12.8 g11.9g
サイズ47.4 × 18.6 × 12.7 mm46.95 × 18.15 × 12.45 mm
カラーブラック/ブルー/オレンジ/イエロー/オリーブ/アイボリーティール/ネイビーブルー/ミントグリーン/オレンジ/ブラック
主な機能・30種類のエクササイズモード
・心拍数および睡眠モニタリング
・血中酸素レベル測定
・11種類のアクティビティ計測
・24時間の心拍数及び睡眠計測
mi band 5との違い
  • 画面の表示領域が50%UP
  • 画面下のタッチボタンの排除(スワイプ操作に)
  • 血中酸素レベルの測定が可能に
  • アクティビティ計測の種類が増加(11種類→30種類に)

特に1番目の表示領域拡張は大きいです。

Mi Bandシリーズは、本体が小型なので表示領域は大きければ大きいほど使い勝手が上がります。

加えて、測定できる項目も追加し、今作から血中酸素レベルの測定が可能となったのが目玉ポイント。

ということで、本体外観を見ていきましょう。

Mi Band 6の外観

日本では6月に発売された、日本正規品をレビューしています。

▲開封。説明書は日本語でしっかり記載
mi band 6と5の比較
▲mi band 5との比較。縦に大きく広がっていて、表示が見やすいです。
▲天気の表示領域が増えていてわかりやすい。
▲縦の操作範囲が増えていることで、スワイプ操作もしやすいです。

本体は非常にコンパクトで軽いのが良いです。スマートバンドの中で、最も装着時の違和感がありません。

Fitbit Charge 4との比較
▲Fitbit Charge 4との比較。本体の厚みがやや薄く、横幅も小さいことで、Mi Band 6の方が違和感がありません。

スマホとペアリングすることで、利用できるようになります。スマホとの接続が前提です。

当たり前ですが、本体・アプリ共に日本語化されていて、問題なく利用できます。

mi band 6の視認性
▲早速利用。有機ELの割に屋外での視認性はかなり良いです。

ちなみに、この「Mi Fitアプリ」は、Miスマート体組成計 2などと組み合わせると、体重などの身体データも合わせて管理可能です。

Mi Band 6の機能

Mi Band 6は、主に以下の用途があります。

Mi Band 6 機能一覧

機能解説
ステータス歩数ベースで現時点・及び過去1週間の履歴を確認可能
PAI過去1週間のPAI測定値(PAIとは、年齢・性別・身長・体重・心拍数からより正確な運動量を生活習慣改善のための指標)
心拍数心拍数の測定・閲覧が可能
血中酸素血中酸素(SpO2)の測定が可能
睡眠過去1週間の睡眠データを確認可能
通知スマートフォンからの通知を表示
ワークアウト/ワークアウト記録30種類のアクティビティ計測及び記録の確認
ストレスストレスを計測可能
呼吸ガイド付き呼吸エクササイズ
イベントリマインダーアプリにイベントを追加し、Mi Bandにリマインド可能
アラームMi Bandの振動アラームを設定可能
天気天気を確認可能
音楽連携先スマホの音楽コントロール
世界時計世界時計を確認可能
設定/その他ディスプレイ表示など各種設定/カメラのリモートシャッターなどユーティリティツールの利用
▲Mi Smart Band 6の本体機能

その中で、特に注目の機能について見ていきます。

アクティビティはかなり細かく計測可能

Mi Band 6は、30種類のエクササイズモードに対応しています。

アクティビティの詳細

屋外ランニング/トレッドミル/ウォーキング/サイクリング/インドアサイクリング/ローイングマシン/楕円形のトレーナー/プールスイミング/ヨガ/縄跳び/フリーエクササイズ/ダンス/フィットネス(屋内)/体操/HIIT/体幹トレーニング/ストレッチ/階段ステッパー/ピラティス/バスケットボール/バレーボール/卓球/バドミントン/クリケット/ボウリング/ボクシング/キックボクシング/ストリートダンス/ズンバ/スケート(屋内)

これだけ揃っているのはすごい…w

試しに、在宅勤務時の日課となっているジョギング・ランニングで利用してみました。

▲ルート表示まで確認できます。

ワークアウト結果は数字・グラフで非常に細かく確認できます。

分速や心拍数だけでなく、ケイデンス(1分あたりのステップ数)やストライド(歩幅)まで確認することができます。運動強度を確認する良い目安となりますね。

また、小雨が降っている日にも利用しましたが、Mi Smart Band 6は5ATM(水深50m相当)での防水に対応しており、問題ないです。

▲ワークアウトが確認可能。

夜にランニングもしてみました。

▲Mi Smart Band 6をランニングで利用

同じルートを8周くらいしましたが、ルートも重複することなく、正確に測定をしてくれています。

▲マップにしっかり残るのが運動計測として良いですね。

個人的に良いなと感じたのは、ランニング中の「有酸素運動と無酸素運動」を識別してくれることです。

▲この有酸素・無酸素運動の指標が良いですね。

ランニングは脂肪燃焼メインで、できれば有酸素運動の割合を増やしたいので、この測定結果を元に次回はもう少しストライドやペースを落として走る、などの目安になるのが良いですね。

Mi Smart Band 6は、このように細かく計測結果を出してくれるので、ランニング時にも捗ります。

一方で、Fitbitと比べてしまうと、コーチングやコミュニティのような要素が少ないのがちょっと寂しく感じるポイント。この点は、Fitbitの方がモチベーションが保てる仕組みが豊富に感じました。

睡眠計測はレム睡眠とノンレム睡眠が測れるのが良い

Mi Band 6では、就寝時に身につけているだけで睡眠計測も可能です。

データ計測としては、以下の通りきめ細やかに測定できます。

特に、レム睡眠とノンレム睡眠を計測できるのが嬉しい部分。これが測れるだけで、睡眠時間だけでなく睡眠の質も把握できるので、健康改善に良いですよ。

Mi Band 6で睡眠計測をするメリットは、先述の通り本体が軽く装着時の違和感が少ないことです。

寝る時には何も身につけたくないものですが、Mi Band 6はその存在をほとんど意識することなく、就寝できるので、この点からもおすすめです。

バッテリーも平日中は持ちますし、意識せずに睡眠計測できるのが良いですね。

「PAI測定」は万歩計より信頼性の高いスコア

Mi Bandといえば、こちらのPAI測定。

PAIとは、年齢・性別・身長・体重・心拍数からより正確な運動量を生活習慣改善のための指標として算出されるものです。

「Personal Activity Intelligence」の略で、1週間で100PAIを目指すことが理想とされています。

このPAI測定は、心拍数に着目されていることがポイントで、装着している間に継続的にそれを測定してくれます。

▲このようにグラフ化してくれる。

万歩計と違って、心拍数データがベースとなったスコアリングで、より体の状況をしっかりチェックできる指標なので信頼性が高いです。

このPAIですが、私の場合運動不足解消のために、在宅勤務で30分〜1時間の有酸素運動を日課としており、その場合でPAIは「40」くらいしか行かないです。

常に「100を超える」ことが理想とされているので、もう少し強度の高い運動をしなければならないな、と反省しています。。。笑

今後ジムで筋トレも再開しようかなと思っているので、その際にPAIが上がるかチェックしたいですね。

血中酸素飽和度測定

今作の目玉機能である、血中酸素飽和度(SpO2)測定は、体調管理の指標の一つとすることができ、体調不良や体に疾患があった際に数値が低下する指標となります。

試しに測定してみました。

計測データは、アプリでグラフ表示も可能です。

最近はコロナの重症化の発見に役立つとも言われているので、この計測ができるようになったのは、精神衛生上良いですね。

ただし、Mi Smart Band 6は医療機器ではないため、あくまで参考値として確認するのが良いです。

デメリット

そんなコスパ最高のmi band 6ですが、デメリットについても見ていきます。

GPSは搭載していない

mi band 6は、5と同じく単体でGPSを搭載していません。これがアクティビティトラッカーとしての最大の欠点。

そのため、アクティビティを計測する場合、常にスマホを持っている必要があります。

ランニングやスポーツ時に、スマホを持つのは邪魔になることが多いので、この点はネック。

とはいえ、GPSが利用できなくても、活動量計(万歩計・心拍数など)としては機能します。

また、GPSの搭載はバッテリーを大きく消費することや、センサー搭載により大型化するため、Mi Smart Band 6の良さが失われてしまうこともあります。

もしランニングなどの用途で距離も計測することが必須であれば、同Xiaomiの「Mi Watch」シリーズを選択すると良いです。

▲右がMi Watch Lite。少しお値段上がりますが、GPS必須ならこちらを。

NFCやアレクサは利用できない

Mi Band 6は、グローバル版ではNFCモデルも展開されており「Google Pay」が利用できますが、日本では非対応です。

スマートウォッチといえば、決済が何よりのキラー機能だと思っているので、Felicaとは言わずとも、これに対応してくれると何よりうれしいのですが…残念。

また、発売前の噂として、Amazon Alexaが利用できるというものもありましたが、これにも非対応。

Xiaomiラインの「Amazfit」はこれに対応するものもあるので、Mi Band 6も対応してくれると、外出先からスマートホーム操作も捗るのになぁ、と感じています。

アクティビティの自動計測の精度が悪い

Fitbitと比べると、アクディビティの自動計測の精度が微妙です。

一応、Mi Band 6にも自動計測機能はあるのですが、自分が購入して1ヶ月使ってきた中で、反応率が悪いです。。。

アクティビティの自動計測
▲どのワークアウトを計測するかを予め設定しています。

しかも、反応する際には、一回画面をタップして測定を開始しなければならないため、「自動」って感じがしません。。

FitbitのSmart Track機能
▲ちと見にくいですが、Fitbitの場合はこの反応がかなり良いです。
(スタートボタンを押さなくてもよく、「運動した時点」に遡り自動計測してくれるので大変便利)

もう少し利用を継続してみますが、今の所精度はあまり良くないなと言うのが正直なところですね。

バッテリー持ちが短くなった?

Mi Band 5と比較すると、バッテリー持ちがわずかに短くなったように感じます。

これまで、「Mi Band 5」であれば、ほぼ同様の設定で「7日間」持ちましたが、Mi Band 6は「5〜6日間」のバッテリー持ちとなっています。

これは、大画面化によるものかは定かではありませんが、少なくとも公称値である14日間は持ちません。

私の場合、以下の項目をオンにしており、この場合バッテリー消耗が増大する旨のメッセージが出ます。

  • 心拍数モニタリング頻度:1分
  • アクティビティを検出:ウォーキング、ランニング、サイクリング
  • 手首を持ち上げて情報表示
  • アシスタントによる睡眠モニタリング、睡眠時呼吸の質のモニタリングをON
  • 連続ストレスモニタリングをオン
  • ディスプレイの明るさ:最高レベル(夜間時暗くなるナイトモードをON)

どれも満足に利用するには必須で、外せません。。。

正直平日の間持てば、私としては十分満足なのですが、この点は公称値通りに利用するのは難しいかなと感じたので注意です。

おわりに

Mi Band 6は、アクティビティトラッカーとして必要十分な機能を持ちながら、価格が圧倒的に安いのが良い部分。

先述の章でデメリットも言いましたが、個人的には、装着感の無さ(軽さ・質感)がとても気に入っていて、コスパも良くおすすめの製品。

最後に、Mi Smart Band 6のメリットとデメリットをまとめておきます。

デメリット
  • GPSを搭載していない
  • NFC搭載モデルが日本未発売
  • 自動計測の精度が悪い
  • バッテリー持ちが少し短くなったかも
メリット
  • 本体が軽く、装着感が少ない
  • 大画面化で見やすく、操作しやすい
  • アクディビティ計測の種類が豊富
  • PAI指標が分かりやすく、参考になる
  • 値段にしては、かなり高機能

以上です!

Kou

Kou

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