XROUND FORGE NC レビュー|1万円前半でマルチポイントにも対応した多機能ワイヤレスイヤホン

最近のワイヤレスイヤホンは、値段も音質も良くて多機能なものが多いのですが、その中でも飛び切り良い感じのものがあるので、ご紹介します。

それが、「XROUND FORGE NC」

快適なノイズキャンセル対応のほか、各個人の耳に最適化された音質を提供できる「Tailor ID」や、スポーツに特化した機能が搭載も搭載されています。

この製品の特徴は、以下の通り。

特徴
  • 聴感計測により、最適化された音質を提供
  • ノイズキャンセリング・外音取り込み機能あり(アプリで細かくチューニング可能)
  • スポーツ利用も意識されている(防水:IPX7、イヤーキャップ付属)
  • Bluetooth 5.2、珍しくaptX Adaptive コーデックにも対応
  • ワイヤレス充電対応、マルチポイント(最大2台)にも対応

これだけ揃って、なんと1万円台前半(¥12,980)なんです。これはすごい!

ノイキャン・外音取り込み機能は当然のこと、マルチポイントやIPX7防水、Qi対応を併せ持ちながら、1万円台前半というのが衝撃的です。

数々の新作ワイヤレスイヤホンを使ってきましたが、1万円台前半だと上記の内一部は欠けるものが多く、この金額でここまで完備した製品は見たことがありません。

そう言う点もあって、発売前のクラウドファンディングでは、目標金額の「2,000%超え」、1,000万円を超える出資額を達成したことで、注目された本製品。

気になるのは機能はてんこ盛りだが、音質はどうなのか?と言ったところ。今回はその点も交えレビューで詳細をまとめていきます。

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XROUND FORGE NC レビュー

FORGE NCは、ノイズキャンセル対応の完全ワイヤレスイヤホン。それだけでなく、特にマルチポイント・aptX Adaptive対応、ワイヤレス充電対応と機能がほぼ全部入りにも関わらず、1万円台前半とコスパ良し。音質も、Tailor IDやイコライザーで各人にあった細かいチューニングも可能で、十分すぎるほど。IP67の防水防塵とイヤーキャップも付属しており、スポーツ利用時にも良い製品。これは中々の掘り出し物!

メリット

  • 装着感が良く、ケースにも入れやすい
  • ノイキャンだけでなくマルチポイントやワイヤレス充電にも対応しており機能性が高い
  • 音質はフラット傾向でオールジャンル聞きやすい(めずらしくAptX Adaptiveにも対応)
  • 通話品質が高くオンライン会議におすすめ

デメリット

  • 音質高級帯には劣るが、価格に比してデメリットは特にない

メーカー様より製品を提供いただき、記事執筆をおこなっています。

XROUND FORGE NCの外観

早速、XROUND FORGE NCの外観を見ていきましょう。

外観

XROUND FORGE NCを開封して、チェックしていきます。

▲同梱品です。本体・説明書・USB-A to Cケーブル。イヤーピースだけでなく、イヤーウイングも同梱。

イヤホンケース、イヤホン本体ともにゴールドのロゴに高級感があって、カッコ良いワイヤレスイヤホンです。

重さについては、本体が5g・ケース込み54gと一般的。

ケースについては、これまで利用してきたイヤホンと比較しても、ちょうど中間的なサイズ感ですね。

▲真ん中がXROUND FORGE NC、
左からEcho Buds・WF-1000XM4・AirPods Pro・Anker Soundcore Liberty 3 Pro
▲手に持った感じ。

XROUND FORGE NCは、ワイヤレス充電にも対応しています。

1万円前半だと、非対応のものもけっこうあるので、これに対応しているのは嬉しいポイント。

▲ワイヤレス充電は置くだけOKなので、使い勝手が良い。

良いなと思ったのはケースへの入れやすさ。しっかり直立するケースで、マグネットによって適当においてもきちんと収納されます。

▲ケースへの着脱がしやすい。実用面では地味に良いポイント。

なかなか良い感じですね。次の章で、装着感もチェックしていきます。

装着感は上々|イヤーピースも豊富

XROUND FORGE NCは、装着感もなかなか良いです。

イヤホン本体は、サイズ感もそこまで大きくなく、耳を圧迫する感じがそこまでしません。

これまで利用してきた中だと、AirPods ProやEcho Budsよりは若干大きいが、WF-1000XM4よりは小さく、ちょうど中間的なサイズかなという印象です。

▲左から、AirPods Pro・WF-1000XM4・XROUND FORGE NC・Echo Buds

しかも、イヤーピース(コンフォート・低音強化)が3セット、イヤーウイングが4セットあり、各人の耳に合ったものを選択可能です。

カナル式であるため、密閉感もあり、イヤーウイングも付属しているおかげで、スポーツ利用でもしっかりと固定されます。

▲イヤーピースとイヤーウイング。付属品も充実している。
▲実際に装着してみたが、フィット感があって好印象。

装着感も良い感じで、外観面では好印象なイヤホンです。

音質について

続いて、音質についてチェックしていきます。

音質の総合評価

Tailor IDを未設定・設定ありと切り替えて、いくつかの楽曲を聴き、イヤホンの性能をチェックしました。

XROUND FORGE NCの音質は、フラット傾向となっており、オールジャンルで聞きやすいものとなっています。

特に、中高音域が伸びやかになっていて、ボーカルメインの楽曲や、ハイハット系の音も聞き取りやすくなっています。

音場感も中々あり、これはチタンコートドライバーが寄与しているものとみられます。

▲チタンコートドライバーを採用。音場感も中々のもの。

重低音は、高級帯のイヤホンと比べると若干物足りなさもあるものの、低音重視のイヤーピースや後述するイコライザーによって調節も可能です。

中々、音質のバランスに優れたイヤホンでオールジャンルでおすすめできます。1万円台前半にしては結構頑張っているなと感じました。

最後に、総合評価をまとめておきます。

XROUND FORGE NC 音質評価
高音
中音
低音
解像感
総評

Tailor IDで最適な音質に調節可能(イコライザー)

XROUND FORGE NCの大きな特徴は、「Tailor ID」によって最適な音質に調節できることです。

AnkerのSoundcoreシリーズでも同様のものがありますが、そのトレンドをしっかり押さえているといえます。

これは、聴覚検査の要領で聞こえる音をアプリの案内に従ってチェックしていき、耳にあった最適な音質に整える機能です。

私は、中高音を伸ばすような設定となっていました。実際に聞いても確かにボーカルや弦楽器、シンセ系の音が少し聞き取りやすくなっていました。

対応コーデック等

対応コーデック
  • SBC
  • AAC
  • AptX
  • AptX Adaptive

XROUND FORGE NCは、最近では珍しく「aptX Adaptive」に対応しているワイヤレスイヤホンです。

1万円前半でこれを搭載してきたのはかなりすごい。

これにより、420kbps/24bitの高音質と安定した接続を保つことができます。

▲対応スマホでは、aptX Adaptiveで接続されています。

実際にaptX Adaptiveに対応している、Xiaomi 11T Proで視聴すると、iPhoneで聞くAACのそれよりも、少し解像感があがり、それに伴って音の分離感も増す印象。

よりそれぞれの楽器の音色が聞き取りやすい印象でした。

それ以外にも、AAC/SBCに対応していることを確認できました。

動画視聴と通話品質のテスト(通話品質が結構良かった)

動画視聴でも試してみましたが、遅延もなく、特に視聴に問題はありません。

たまたまABEMA TVで格闘技のPPVをこのイヤホンで視聴していましたが、音質も良いので、臨場感たっぷりで楽しめました。

また、TEAMSでのオンライン会議でもテストしてみましたが、他のイヤホンと比べて、声が聞き取りやすく通話品質が良いと思いました。

他のワイヤレスイヤホンでも必ずTEAMSでこのテストをするようにしていますが、だいたい少しホワイトノイズが入ります。

に対し、XROUND FORGE NCFORGE NCは、特に聞き取り時で、声だけが抽出されているような印象で、とても聞き取りしやすかったです。

かなり良かったので、気になり少し調べてみると、どうもクアルコムの「cVc8.0通話ノイキャン技術」が寄与している模様。

さらに、独自の風切り音防止アルゴリズムによって、外での利用も問題ありませんでした。

FORGE
▲ダブルマイクが搭載されており、オンライン会議での利用にも問題なしです。

機能性について

続いて、ワイヤレスイヤホンとしての機能性を見ていきましょう。

この点でもXROUND FORGE NCは機能性が高いと感じます。

ノイズキャンセリング・外音取り込み

ノイズキャンセリングと外音取り込みは、通常時だと価格相応といった感じ。

車の中や歩道でテストしてみましたが、車のロードノイズやエンジン音、エアコンの音などは相応にかき消してくれました。

さらにアプリの設定で「外音取り込みブースト」を適用すると、よりノイズカット・外音取り込みの強度がかなり上がります。

この製品は、外音取り込み・ノイキャンを20段階で調節できるのが良いですね。(ここまで段階分けできるイヤホンって意外と少ないので)

▲段階調節できるので、ノイキャンの効きすぎを防げる。

しかし、試しにWF-1000XM4(高級帯のワイヤレスイヤホン)と比較してみましたが、それと比べると、ノイキャン性能・外音取り込み時の音の自然さにはやや欠ける印象を持ちました。

ただ、XROUND FORGE NCは1万円台前半のワイヤレスイヤホンであり、諸々な機能がてんこもりでさらにノイキャンがついているのは嬉しいですね。

マルチポイント

いやーしかし、このお値段でマルチポイントまで搭載してくるとはすごいですね。

XROUND FORGE NCは、最大2台までではあるものの、マルチポイントに対応しています。

ちなみに、マルチポイントとは、端末を複数台「同時に」接続し、マルチペアリングのように接続切り替えをすることなく、それぞれの端末から楽曲視聴や電話応答ができる機能です。

このマルチポイントを有するのは、JabraやTechnics EAH-AZシリーズあたりが有名ですが、1万円前半でこれだけ機能てんこもりなのにも関わらず、XROUND FORGE NCもしっかり対応してきました。

▲マルチポイントを利用する際は、この設定を有効化します。
▲最初は1台目のスマホを接続した状態で2台目をペアリングします。
その後ケースを1回閉めると、同時利用をすることができました。

これ、特にスマホとタブレット/PCで端末を使い分けている人にとっては、一度体験するとやみつきの機能になると思います。

私も会社でのリモートワークPCとスマホでよく利用しており、オンライン会議とスマホの電話応答で使い分ける際に特に有効な機能です。

防水はIPX67に対応

XROUND FORGE NCは、IP67相当の防水に対応しています。

これは、粉塵が内部に侵入せず、一定の水圧で一定時間(30分間)水中につけても影響がないほどの性能で、つけながらシャワーを浴びたり、発汗量の多いトレーニングでも安心です。

そのため、水洗いもできるので、耳垢や手汗がついても洗い流せます。

▲さっと洗い流して掃除できます。

ボタン操作

XROUND FORGE NCは、他のワイヤレスイヤホンと同様に、ボタン操作が可能です。

このボタンは、アプリでカスタマイズをすることができます。

操作方法

  • 2回タップ
  • 3回タップ
  • 2秒ロングタッチ

操作内容

  • なし
  • カウントダウン開始/停止
  • 前/次の曲
  • 音量を上げる/下げる
  • 音声アシスタント
  • ノイキャン/外音取り込み
  • 再生/一時停止
  • ゲーミングモードを切り替え

通話切り替え

状態タップ操作
電話を受ける2回タップ
電話を切る2回タップ
着信を拒否する3回タップ

結構柔軟に設定変更ができていいですね。

装着検知にも対応しているのが嬉しいポイント。ここで、ON・OFFを設定することも可能です。

レビューまとめ

たまたま提供いただいた製品ですが、使ってみて正直びっくりしました。1万円台前半でここまで機能が揃っていて、しかもそれぞれの品質も中々高い。

普通に音楽聞くだけでなく、特にオンライン会議での利用・ジョギングやランニングでも使えるなど、利用できるシーンはさまざま。

高級帯のワイヤレスイヤホンと比べると、ノイキャン・外音取り込みの性能に若干劣る、重低音聴くには若干物足りないといった、値段相応の細かいポイントくらいで、これで十分すぎるほどです。

最後に、この製品をおすすめできる人とできない人をまとめます。

おすすめできない方
  • ドンシャリ系が好きな方(イコライザーやイヤーピースである程度調節可能)
メリット
  • オンライン会議でも利用したい方(通話品質・マルチポイント)
  • オールジャンルを聞く方(フラット傾向のため)
  • とりあえず一台コスパの良いワイヤレスイヤホンを買いたい方
  • ノイキャンがあるイヤホンが欲しい方
  • ジョギングなどでも利用する方

以上です。個人的には今期試した数十台のワイヤレスイヤホンの中でも、値段に比して機能がピカイチでおすすめです!

Kou

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