TP-Linkのスマート照明の最新作、Tapo L530Eを利用しましたのでレビューします。
元々、TP-LinkはWi-Fiルーターで有名ですが、実はスマートホーム家電にも注力している企業であり、「Kasaシリーズ」は日本でスマートホームが流行りだした頃から人気の製品です。
そんな、TP-Linkはスマートホームのブランドを「Kasa」から、「Tapo」に変更したようで、製品仕様も似て非なるものとなっています。
生まれ変わった「Tapoシリーズ」について、メーカーさんから提供いただきましたので、レビューをしていきたいと思います。
もくじ
TP-Link Tapoとは?
「Tapo」は、TP-Link社のスマートホームブランドです。
これまでのKasaとはアプリ自体が異なります。
最近、TP-Linkは、Tapoシリーズで積極的に展開しているようで、これから購入する場合は「Tapo」の方を購入したほうがよさそうです。
Tapoシリーズとしては、他にもスマートプラグやネットワークカメラを展開しており、それらをTapoアプリでひとつでスマートホーム化も可能です。
Tapoのスマートライトとしては、「Tapo L530E(調光・調色)」と「Tapo L510E(調光)」の2つが存在しています。
以下では、過去のKasaシリーズも含め、Tapo L530Eの仕様を簡単に比較します。
項目 | Tapo L530E | Tapo L510E | Kasa KL130 | Kasa KL110 |
---|---|---|---|---|
タイプ | 調光・調色 | 調光 | 調光・調色 | 調光 |
形状 | E26 | E26 | E26 | E26 |
色温度 | 2,500-6,500 K | 2,700 K | 2,500K-9,000K | 2,700K |
ルーメン | 800ルーメン | 800ルーメン | 800ルーメン | 800ルーメン |
消費電力 | 9.0W | 9.0W | 10W | 9.5W |
Wi-Fi | IEEE 802.11b/g/n(2.4 GHz Wi-Fi) | IEEE 802.11b/g/n(2.4 GHz Wi-Fi) | IEEE 802.11b/g/n(2.4 GHz Wi-Fi) | IEEE 802.11b/g/n(2.4 GHz Wi-Fi) |
サイズ | 全長114mm、外径60mm | 114 × 60 mm | 121×60 mm | 121×60 mm |
標準価格 | 2,200円 | 1,650円 | 3,400円 | 2,300円 |
前作Kasaに比べると、ほとんど仕様は変わらないにも関わらず、標準価格が30%近く安くなっています。Tapoは他のスマートライトと比べても、かなり安い部類です。
サイズや消費電力も若干ダウンしており、前作よりもコンパクトで設置がしやすそうです。
詳細について、以下レビューしていきます。


初期設定
さて、Tapo L530Eを開封したところで、早速初期設定をしていきます。
ここでは、ポイント部分をざっと説明し、どれほど手間がかかるかなどチェックしていきます。

口径はE26です。E17タイプでは取り付けできないため、予めチェックしておいてください。

これでも普通に照明として利用できるのですが、Tapoの良い点は「スマート機能」。
ということで、スマホアプリへの登録をしていきます。(電球はONにしたまま)
設定には、Tapoアプリを入れ、TP-Link IDへの初期登録を実施して下さい。








これで、スマホからの操作は可能となります。

セットアップはこれで終了。Wi-Fiの部分で設定を行き来する部分はあるものの、簡単です。
早速操作してみた
セットアップしたところで、早速電球の操作をしてみます。
スマホからの操作
スマホからは、アプリを使って操作することができます。
アプリからは、電源のオンオフだけでなく、調光・調色も可能です。




それ以外にも、シーン設定をすることが可能ですね。
パーティ・リラックスといった形で、シーンに合わせてライトの演出を変えることができます。

タイマーなどといった操作も可能。これで自動化できます。

これらは、外出先からでも遠隔操作できるだけでなく、外から照明をつけることで「あたかも部屋にいるように見せかける」、防犯用途でも利用することが可能ですね。(お出かけモードで設定も可能)
Kasaのときと比べると、機能はそこまで変わらないものの、デザインやUIがスッキリとしていて、使いやすくなっています。
音声アシスタントからの操作
Tapo L530Eは、スマートスピーカーなどと連携して、音声操作が可能なことです。
これ、すごく便利なんですよね〜。一度利用したらもう二度と元の生活には戻れないとすら感じる機能です。

Kou
布団の中から照明を消したり色を変えたり、家事をしながらでも照明をコントロールできるのが便利なんです!
Tapo L530Eは、Amazonのアレクサ、Googleアシスタントに対応しており、これで柔軟にコントロールが可能です。
例として、アレクサから操作してみましょう。
設定方法




これで設定は完了。すでにEchoなどスマートスピーカーを利用している方は簡単に登録できるのではないかと思います。

さらに、アレクサの定型アクションやGoogleアシスタントのルーティンを利用すれば、他の家電と合わせた一括操作やスマートホームな仕組みづくりも柔軟にできます。
こんな感じでハンズフリー操作できるのが何よりのメリットです。ぜひ試してみて下さい!
他のスマートライトと比較したメリットとデメリット
Kasaが発売された当初は、スマートホーム製品自体が比較的珍しかったので、完成度の高いKasaスマートランプはとても重宝するものだったのですが、家電のIoT化の流れにより、今では多くのメーカーからスマートライトが発売されています。
これまで、様々なスマートライトを利用してきた中で、Tapoシリーズのスマートランプのメリットとデメリットを簡単にまとめます。
メリット:コスパが良い!
Tapoシリーズは、他社スマートライトの相場と比較しても、コストが30%〜50%も安いです。

Kou
そもそも、前作のKasaですら安い部類に入っていたので、それよりもさらに安いという…
特筆すべき点が、今回レビューしているフルカラータイプが2,200円(税込)であることです。
一般的にスマートライトは、この多色対応というだけで値段が跳ね上がるところ、相当に頑張った価格設定だなと思います。
しかも、Wi-Fiルーターでは世界トップシェアに入るTP-Linkということもあって、ブランド面やサポート面でも安心できます。
その割に、スマホでの自動操作・音声操作まで利用することができ、スマートライトとしての主要機能は揃っています。
電球は一個にきかず、自宅のものを全て取り替えたいという方も多いのではないかと思いますので、その場合Tapoシリーズはおすすめです。
デメリット:ラインナップはまだこれから
Tapoシリーズは、まだこのラインになって間もないこともあり、ラインナップは他社と比較すると少なめです。
特に、「E17タイプ」の電球がないのが欠点ですね。
また、連携できるスマートホーム家電としても、日本ではエアコン・テレビを遠隔操作する際に重宝するスマートリモコンがなかったり、TP-Linkにしかない機能があるかと言われると微妙な所。
現状では他にスマートプラグとネットワークカメラのみでやや少なめ。これらは音声アシスタントを介し、他社製品を組み合わせてスマートホーム化することもできますが、アプリのことを考えると、やはり同一ブランドで組みたいところです。
とはいえ、Tapoシリーズは比較的新しいブランドでもあります。
TP-LinkはWi-Fiルーターでは世界トップシェアを誇る企業であり、このスマートホームにも力を入れている様子。今後の展開が楽しみです。
おわりに:コスパが良くて使いやすい!
TP-Link Tapo L530Eは、前作Kasaよりもアプリの使い勝手がよくなっており、そのシンプルな利用感は好印象です。
機能も十分揃っており、価格から考えるとだいぶコスパのよい製品だなと感じました。
今後Wi-Fiルーターだけでなく、スマートホーム的な展開でも楽しみですね!