忘れ物防止タグは様々探し求めてきましたが、ついに理想のものに出会うことができました。それが今回レビューする「Tile」です。
これは、忘れ物防止タグとして重要な機能が揃いつつも、Amazon EchoやGoogle Homeといった、いわゆるスマートスピーカーからも利用することが可能なのが大きな特徴。
私は、モノを良く散らかす癖があり、出かける際に財布やカギなどを失くしあたふたすることがよくあります。ちょっと恥ずかしいことを言っている気もしますが、それをIoTな仕組みで完璧に解決できる製品がTileでした。
前置きはさておき、早速Tileの特徴のご紹介からレビューを掲載していきたいと思います。
もくじ
Tileの特徴
Tileとはキーホルダーや財布の中に入れる小型のデバイスで、中に内蔵されているセンサーを利用し、スマートフォンから探すことができる、いわゆる忘れ物防止タグの一種です。
忘れ物防止タグは世に様々なものが発売されていますが、これの大きな特徴は以下。
- 音を鳴らすことができる
- スマートスピーカーに対応
このTile、従来通り忘れ物タグとして、財布やカギを失くした際に、位置情報を参照しながら探したりすることが可能なのですが、特に注目なのは、冒頭でも述べたとおりスマートスピーカーに対応していることです。例えば外出時に急いでいるとき。「財布がない」「鍵がない」といったことでバタバタするといった状況は一度は経験したことがあると思います。
その際に、家に設置してあるAmazon EchoやGoogle Homeにその場で話しかければ、Tileで音を鳴らし、すぐにそれを見つけることが可能です。
Amazon EchoやGoogle Homeはスマートスピーカーと異なり部屋に常設する性質のものであるため、これ自体がなくなるといった状況はまずありません。また、デバイスをいちいち持って操作する必要もなく、その場で話せばすぐに忘れ物防止タグを動作させることが可能です。
よって、このようなシーンでは忘れ物防止タグとの相性は非常に良いのですが、これまで「スマートスピーカーに話しかけて音を鳴らす」ことができる忘れ物防止タグはありませんでした。(他社製品にTrackRがあるが、スマホを鳴らすだけでタグ側を鳴らすことができない)
Tileは、忘れ物防止タグの基本的な機能を有しつつも、上記が可能であることが私の購入の決めてでした。
ちなみにTileには他にも「Slim」や「Pro Series」といったものもあるので、興味のある方は以下リンクのAmazonの販売サイトをご参照ください。
それでは、早速レビューをしていきたいと思います。
アンボックス
▲まずは到着した製品を開封。箱を開けて、最初に説明書、次にTileMate本体とご対面。
▲こちらがTileMate本体です。キーホルダーやストラップを通す穴があるのが良いですね。なお、中央はボタンになっています。これの利用用途は後述します。
▲TileMateの実測は6グラムです。500円玉よりやや軽いといったところ。
▲最軽量の忘れ物タグ、「MAMORIO S」と500円玉とのサイズ比較。Tileはそれらより一回り大きいが、元々どれも小さいモノなのでそこまで気にはならない。
▲厚みを見た感じ。これらと比較するとやや厚め。
とにかく小型のものが欲しければ「MAMORIO S」をチョイスするとよいかと思いますが、「Tile」でも写真の通り500円玉より少し大きいといった程度でそこまでの大きさは感じません。
例えば財布で利用したければ、カード入れに偲ばせるにはやや膨らみを感じますが、小銭入れには余裕で入ります。また、「Slim」といったシリーズもあるので、自分が取り付けたいモノに応じて選択してみてください。
初期設定
初期設定は非常に簡単です。基本的にこのアプリの案内に沿って進めていくだけです。
▲まずアプリに初期登録していきましょう。最初にBluetooth接続、位置情報による許可画面が出てきますので、これを許可してしばらく機能案内・チュートリアルが流れます。
▲これで自分のスマホは登録されましたが、次に必要なのはTile本体の追加。一番右の画面で+ボタンをタップしてください。
▲ここでアカウント認証をします。最初に登録したメールアドレス宛にコードが届いていますので、これを入力して、認証します。
▲Tileの追加を進めていきます。Tileには様々ありますが、今回購入したのはMateシリーズだったので、これを選択してアクティベート開始。
▲Tileを取り付けたいカテゴリをタップしてください。これは後のスマートスピーカー連携(話し言葉とこのカテゴリーが認識される)まで考えると、目的のモノと紐づけておくことは重要です。最後に、「探す」ボタンでTileの起動をチェックしたら完成です。
このような感じで、アプリの案内に沿って進めていくだけで設定が可能です。簡単ですね!
早速利用してみた

Tileには、忘れ物防止タグとして重要な機能をしっかりと有しています。利用した感想と合わせて掲載します。
やはり音を鳴らすことができるのが便利
私は元々忘れ物タグとして「MAMORIO」を利用していたのですが、これの欠点は音を鳴らすことができないこと。モノがゴチャゴチャしている家の中とかで探すのが結構億劫でした。
その点、この「Tile」であれば、音を鳴らすことができるので、特定の位置を完全に認識することができるのです。
要望とすれば、「TrackR」のようにLEDライトがついていると、視覚的にわかりやすくなるのですが、この音が鳴るということだけでも十分モノを探すことが可能です。
地図上で表示
細かい点では地図上で表示は、マップから位置情報で大体の場所を確認することができます。これはMAMORIOのように数m以内といった細かいところまでは確認できないものの、大体の場所がわかったら音を鳴らせば良いのでこれで問題なし。
共有機能
共有機能は、Tileをメールアドレス共有することによって、他のユーザーのアプリに表示させることができます。これは家族で利用するときには良いですね。お子さんの持ち物を管理することもできます。
ただし、この共有機能はMAMORIOのように、ユーザーみんなが位置情報を管理することができたり、東急電鉄の忘れ物通知サービスのようにソーシャル機能にそこまで優れているとは言えません。
こういった機能に期待する場合、MAMORIOを購入したほうがよいでしょう。
他にも特徴的なのは、本体のボタンを押すことで、スマホを鳴らすことができる機能。逆にスマホがなくなったパターンでも、Tileを取り付けたモノが近くにあれば探すことが可能です。
こういった形で、忘れ物防止タグの基本機能としては、利用に全く不自由なく利用することが出来ます。
スマートスピーカーとの連携について
img:Amazon
私が特に推したいのは、冒頭でも述べた通り、スマートスピーカーに話しかけて音を鳴らすことができるという点です。アプリも操作することなく、ただ話しかけるだけ。家の中でモノをすぐに探したい、といったニーズがある方はぜひ一度体験していただきたいです。
ちなみに、Amazon EchoとGoogle Homeどちらにも対応しています。この連携について見ていきましょう。
Amazon Echoとの連携について
Amazon Echo(Alexa)では、カスタムスキルに対応しています。基本的には、スキルストアから「tile」と検索して、初期設定で登録したtileのアカウント連携をするだけです。
▲画像のイメージで、Alexaアプリのスキルストアからtileを選択。その後、tileのアカウント認証を完了させ、登録完了。
これで、次のような話しかけ方をすれば、tileを鳴らすことが可能です。
アレクサ、タイルで「財布」を鳴らして
わかりました。(タイルが鳴る)
上記セリフの「」部分は、タイルに割り当てたカテゴリーが指定されます。つまり、最初の初期設定でも述べたとおり、自分が使いたいものに合わせて設定するのが重要です。
なお、tileは一度話しかけたら、tile本体のボタンを押すまでずっと鳴り続けます。Echoに話しかけて止めることはできません。
Google Homeとの連携について
続いて、Google Homeとの連携設定について見ていきましょう。こちらも基本的な流れはGoogle Homeと同様です。
▲Google Homeを紐づけているGoogleアシスタントアプリから、「tile」で検索。出てきたTileアクションの「リンク」をタップし、tileアカウントにログインすれば完了。
これにより話しかけて、tileを鳴らすことが可能です。
ちなみに、Google Homeには命令を任意のセリフで呼び出す「ショートカット機能」というものが存在します。
▲自分の言いやすいパターンに合わせて、呼び出すセリフが変えられる。
これによって、「タイルで」というセリフを言わずに、自然なセリフでタイルを鳴らすことが可能です。
設定のひと手間は発生しますが、最初だけ。あとは自分が呼びやすい方法で、Tileを鳴らすことが可能です。
このようなことから、個人的にはGoogle Homeからの利用の方が若干使い勝手が良いです。
おわりに
Tileは、実用性が非常に高い忘れ物防止タグです。特にスマートスピーカーとセットで利用することをおすすめします。
価格も安いですし、まずは鍵や財布など、外出時に絶対に忘れたくないものに取り付けてみてはいかがでしょうか。
あとは電池持ちなどを経過観察していき、この記事に追記していきたいと思います。
3 件のコメント
いつも参考になります。ありがとうございます。
コメントありがとうございます。引き続き頑張って更新していきますので、よろしくお願いいたします!
> ユーザーみんなが位置情報を管理することができたり、東急電鉄の忘れ物通知サービスのようにソーシャル機能にそこまで優れているとは言えません。
たしかにMAMORIOのように公共施設にアンテナがあったりはしませんが、
ソーシャル機能としては、「Tileコミュニティーで探す」があるようです。
https://www.softbankselection.jp/cart/ProductDetail.aspx?sku=0819039020350