今年もiPhoneが発売されましたが、発表会などを見て真っ先に感じたのが「これに約15万円も払う価値があるのか…?」ということ。
一見してiPhone 13 Proと性能自体はそこまで変わらないし、何よりで◯すぎカメラもさすがにちょっと。。。笑


特に最近はAndroidスマホも結構魅力的で、PixelシリーズのようにAIをふんだんに使って映える写真がとれるものや、Xiaomiのようにスペックが高いのに、コスパが良いものが使えたりする。

Kou
さすがにApple信者である私も騙されなくなってきました。。笑
しかも、USB Type-Cにいつまで経っても対応しないので、ケーブルを統一できなかったり、データ転送が遅かったりと、何かとボトルネックとなっている。。。
と、期待値が高いAppleだからこそブツブツ言いたくなるわけなんですが、今回のiPhone 14 Proもガジェット好きとして触れておきたくて、とりあえず買ってみました。
実際に使ってみると、いやはや思ってたより実用性が高いものになっているなと感じました。
特に私は写真・動画撮影はほぼiPhoneのみで済ませているので、今回のiPhone 14 Pro(256GB)は買ってよかったと思えた部分も多いです。
また周辺機器をそこまで持たずにスマホ1台で様々こなす人のことも多くいらっしゃると思いますので、そういうことも考えると、その価値もあるのかもと思いました。
実際に日常生活で使ってみて、iPhone 14 Proのどこがよかったのか、レビューしていきます。
もくじ
iPhone 14 Proだけで必要十分なことができる
今回のiPhone 14 Proは、iPhone 13 Pro利用で感じていた細かい欠点を解消し、実用性の高いものに仕上がっていると感じました。
具体的な使用感については、以下の通りです。
ジンバルやアクションカメラを手に取らなくてもよくなった
今回のiPhone 14 Proで僕が最も興味を持ったのは、このアクションモードです。
元々、僕はそのお手軽さから、撮影系はなんでもかんでもスマホでやってしまう性格で、動画撮影時には、ジンバルとして「DJI Osmo 5」を利用して撮影していました。

これまでのiPhone単体での動画撮影時の大きな欠点として、「手ぶれが激しい」ことが挙げられます。
アクションカメラのように、ヌルヌルとした撮影ができないので、その代替としてジンバルを使っていました。
ただ、これは撮影のたびに装着する手間があり、DJI Osmo 5の進化でそれもだいぶ簡単になったのですが、iPhone 14 Proは、それを装着しなくても手振れの少ない撮影ができました。
これで、単体でもジンバル装着時やアクションカメラに引けを取らない動画撮影ができるようになったのは、非常に大きいです。
スマホのカメラってやっぱり「パッと出してサッと撮る」が一番のメリットなので。
ただし、ジンバルのように水平や傾きを一定にして撮影し続けたり、映像の安定感はまだジンバルの方が上なので、まだまだジンバルが必要かなと思うシーンもありますが、単体でここまでできれば十分です。
また、このモードは暗い場所では暗いままの状態となってしまうので、基本的にお昼時や明るい場所でしか利用できなかったり、撮影の画角が狭まり(クロップされてしまう)画質も落ちるといったデメリットもあります。
ただスマホで撮影する場合、ジンバルいらずでここまでできるようになったのが何より嬉しいです。
このアクションモードは、スマホの「お手軽にそこそこの動画が撮れる」という使い方にマッチしていて、良いなと思いました。
また、従来からのシネマティックモードも、4K HDR(24fps)に対応しており、より綺麗な画質で映画っぽい動画が撮れます。
スマホの動画撮影で従来一番ネックであった点が、これらの機能によって解消されたのが素直に嬉しいです。
精細度が高く階調豊かな写真が撮れる
やっぱり何も考えずに撮って出しで綺麗に撮れるからこそ、iPhoneで撮る価値はあるのかなと思っています。
ただ、編集したい場合はProRAWでの撮影をすると、より編集範囲が増えるので、この機能を利用すると良いです。
今作は48MP(4800万画素)のメインカメラを搭載しており、更に高精細な写真を撮ることができるようになっています。




塗り絵感が少なく、看板の文字も見やすい
ただ、今回のカメラはクアッドピクセルセンサーを採用しており、先述の通り「4800万画素」となっており、画像合成技術の「Photonic Engine」が搭載されています。
これにより、確かに薄暗い場所でも階調が潰れず、明るく鮮明に写るようになっています。


iPhone 14 Pro(f1.78,ISO800)/iPhone 13 Pro(f1.5,ISO 640)
なので、夜にナイトモードのない場所でも、見えやすく撮れるようになったんですね。
一応、ナイトモードでも撮影してみました。


このRAWは、クリエイターでない方だとなかなか使わないとは思いますが、これはしっかりと写真を撮って編集・現像したい場合に有効です。
しかも、このRAW現像は、Lightroomを使わなくても、iPhoneの写真アプリでもできちゃいます。
軽く現像作業をしてみましたが、やはりRAWだと編集できる範囲が広く、少し編集するだけでより綺麗な写真になるのが良さです。




あとは書き出すだけ。こんな感じで、30秒くらいいじっただけですが、軽い現像作業でもサクッと綺麗にできて便利です。
しかもiPhoneの写真アプリはレスポンスもよく、リアルタイムでカクツクことなく編集できます。
この辺のお手軽さがiPhoneにはあります。
一眼買うほどではないが、もう一段階写真の良さを引き立たせたい場合、自分の好きな雰囲気に変えたい場合に、iPhone 14 Proでもそれなりのことができて使い勝手が良いです。
2倍の光学(望遠)ズームができるのは日常生活で地味に大きい
前作iPhone 13 Proは、77mm(3x)の望遠ズームを搭載していましたが、今作は48mm(2x)の光学ズームに切り替えられるようになっています。
これも先述のクアッドピクセルセンサーによる恩恵です。



疑似的な望遠です(画像:Apple Event)
これは、特に料理の撮影で重宝します。
ズームを使うと、料理がより立体的に撮れたり、自分の影を入れずに撮れることで重宝するのですが、iPhone 13 Proは77mm(3x)の望遠カメラしか選べず、座席から卓上のものを取ると近づきすぎてしまうのです。


(マクロ撮影でないとピンボケに)


もちろん、ピンチインで拡大することでデジタルズームができるのですが、それだと画質が荒くなります。


花が少しぼやけているのが確認できるかと思います。
今までは料理撮影をする時や物撮りをするときに、席上から無駄に距離を取るか標準(広角なので少し歪む)で取らざるを得なかったので少し不便でしたが、今作は「2倍」の選択肢が出たことによって、ズームを使った撮影がしやすくなりました。
もちろん今作もマクロ撮影に対応しています。


この2倍ズームは疑似的なものですが、iPhone 13 Proで不満だったポイントの一つが解消されました。
私は写真・動画撮影関連は今ではほとんどiPhoneでこなしているので、レンズ交換せずにこれだけ多くの光学ズームが使えるのがお手軽で良いです。
これ一台で済ませられることも増え、作業効率が上がった場面も
iPhone 14 Pro(Pro MAX)の目玉機能として、「常時表示ディスプレイ」と「Dynamic Island」が挙げられます。
地味な機能ですが、時刻をチラ見する際に、常時表示だとやっぱり便利です。

実際スポーツ以外でApple Watchをつけている時って、結局のところ時計や通知を見る用途がほとんどなので、これでも十分かもしれません。
常時表示ディスプレイは、Apple Watchなど普段時計をつけない人にも良いかと思います。
また、常時表示で時刻やタイマーの表示ができるので、デスクワーク時にも役立ちました。

iPhoneはこれまで画面の常時表示に対応している機種がなかったので、これは率直に便利。
特にタイマーは、作業に集中したりする時にもDynamic Islandによって常にチェックできるので、サブモニター的に使い勝手が良いです。

このDynamic Islandは、デザインの見せ方が良くて気に入っているのですが、実際の使用感でも効率が上がったなと思う場面も多いです。
Dynamic Islandは、あるアクションが完了した時に、通知領域を侵食しないので、連続して他の処理をするときの動作が向上します。
特に、「ショートカット機能」を利用する際にそれを感じます。




私はブログに貼り付ける画像圧縮の際に、このショートカット機能を多用しており、上記のようにこれがサクサクと動作し、作業効率がかなり上がりました。
iPhone 14 Proは、このようにショートカット機能など、何かタスク処理を実行する作業が多い方に結構おすすめです。
という感じで、デスクワークをする際には卓上時計としての用途もほぼ完全に代替でき、Apple Watchをつけていなくても時計のように時刻をチラ見できる。
生活面でこのような利用シーンまで、iPhoneに集約できる感じです。
また、Dynamic Islandは、通知をスッキリ見やすくするだけでなく、作業効率を上げるという意味でも役立っています。
iPhoneをいつも手元に持っている方に、14 Proはおすすめです。
結局の所、iPhoneでこれらが使えることに価値がある
正直、単体の性能や機能毎に見ると他のスマホや他の機材の方が上をいくものも多いです。
ロック画面の常時表示できるスマホは結構前からありましたし、写真でいうと、スマホで言えばGoogleのPixelシリーズや、Xiaomiの方が撮って出しで綺麗に撮れると感じるシーンも多いです。
繁華街のような、ネオンがたくさんあって夜景モードが自動的に適用されないような場所(夜だけどそこそこ明るい場所)だと特にそう感じます。


iPhoneは光を無理に取り込んでいる印象で、ネオンによって全体的に白飛びしやすい
また、一眼に比べるとレンズを細かく切り替えることもできないし、絞りの調節もしにくいしで、変なボケ方をしたり、歪んだ写真になることも多い。。
ただ、それでも大部分のことはできてしまう。このiPhoneのまとまりの良さ、同じもののみんなで体験を共有できることへの良さが何より大きいです。
ユーザーも多いので、AirDropで旅行時の写真転送や連絡先交換も簡単(僕はほとんどLINEですが)ですし、Web上に使い方の情報もたくさん転がっています。
こういうことも考えると、そのiPhoneが上記のような進化をしてきたというのが大きい部分かなと思います。
iPhone 13 Proから比較すると、地味なポイントが多いですが、実用性が上がっているように感じました。
そう考えるとUSB Type-Cも必要ないかも(いるけど)
誰もが期待しているものの、なかなか対応しないのがUSB Type-Cポートの搭載。
私も、昔からiPhoneに搭載してほしいとずっと思っていますが、中々搭載されませんね。

USB Type-CをiPhoneが搭載することのメリットは、主に以下の3点が挙げられます。
- 充電ケーブルをUSB Type-Cに統一できる
- ファイルの伝送速度が向上する可能性が高い(特にProRes)
- 充電速度が更に向上する可能性が高い(現状、最大27W給電)
これは複数台端末を持ち、ファイル転送もしまくる僕にとっては必要ですが、iPhoneだけで色々やる人も多いことを考えると、実はそこまで大きなものではないのかなと感じます。(Lightningケーブル買えばよいだけなので)
誰しもが、MacBookやiPad、Apple Watchを常日頃から持ち歩くわけではないですし、持ち物をバラバラになることで、かえって不便にもなりますからね。
写真や動画もP3カバーもしているiPhoneのディスプレイの方が綺麗な状態で確認できますし、iPhoneに集約されている方が気楽です。
しかも、充電速度のことを考えると、iPhone 14 Proは、最大27W(一説には30W)の急速充電に対応していますので、今でもそこそこ早いです。
このような点から、一般的な使われ方を想定した場合、実はそこまでこだわりすぎるポイントでもないのかなと思うようになりました。

Kou
僕はUSB Type-C搭載のiPhoneが出てきたら絶対買いますけどねw
おわりに
良い写真を撮りたいのなら一眼を買えば良い、カメラだけならAndroidスマホにも良いものがある、色々わかりつつも、結局今年もiPhone手に取っちゃうんですよね。
とりあえずこれ1つ買っておけば、「大体のことがそれなり以上」にできちゃうので。
用途に応じてバラバラに持つ必要もない、その集約性が今作iPhone 14 Proで特に高まっているように感じました。
上記のようなiPhone 13 Proから進化したポイントも考えると、地味に日常生活に馴染みやすい機能が揃っているというか、まとまりがよく実用性が高いものに仕上がっています。
そのため、価格は高いですが、基本スマホ1台でこなす方にはその価格に見合う価値はあるように思います。
以上です!
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iPhone 14 Pro レビュー
iPhone 14 Proの目玉機能は、Proシリーズのみに搭載の「48MPのカメラ」と「ロック画面時の常時表示」「Dynamic Island」。特にカメラの進化により、高精細なだけでなく、2xの(疑似)望遠ズームに対応したり、薄暗い場所でも明るく撮れる等、13 Proに比べより実用性の高いものに仕上がっている。他にも良いスマホや専門の機材もあるが、結局の所iPhoneでこれらを搭載してきたことが大きく、これ1台で済ませられることも増えたことに価値があると感じた。
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