夢のホームシアターをシンプルに構築!
popIn Aladdinを利用して半年ほど経ちましたのでレビューします。
この製品は、スマート家電のヒット作の一つで、プロジェクターとスピーカー、シーリングライトが一体となったとても面白くかつ実用的なアイテムです。
テレビでも過去にアメトーク等で紹介されていたりと、その注目度はIoT家電の中でもかなりのものです。
そんなpopIn Aladdinですが、今回はレビューを通じて私が実際に半年間程度利用してきた活用シーンについて紹介していきたいと思います。
もくじ
popIn Aladdinとは?
popIn Aladdinとは冒頭に示した通り、「プロジェクター」「スピーカー」「シーリングライト」が一体化した、IoTスマートライトです。
こちらのプロモーションビデオに特徴がまとめられているので、ご参考ください。
元々クラウドファンディング:Kickstarter(日本ではMakuake)で注目を集めた製品でしたが、それが日本でも発売開始となりました。
popIn Aladdinの大きな特徴は、通常の照明として利用できるだけでなく、壁に映像投影したり、音響として利用できたりと様々な活用が可能なことです。
これにより、みんなの憧れホームシアターを簡単に導入することができちゃいます。しかも見た目は普通のシーリングライトのため、部屋の景観を崩しません。
また、コンテンツも非常に豊富で、YouTubeやAmazonプライムビデオのような動画配信サービスが利用できたり、風景画のような「アート・ヒーリング系」のコンテンツも豊富です。
簡単に特徴を整理したところで、私がどんな感じでpopIn Aladdinのある生活を楽しんでいるか、まずは勝手ながらご紹介します。
私が構築したホームシアターシステム with popIn Aladdin
元々ホームシアターには興味があったのですが、導入機材が多く中々実現には至りませんでした。
その中で私がpopIn Aladdinに魅力を感じたのは以下の理由です。
- シーリングライトを設置できる設備さえあれば、シンプルに導入できる設備の占有スペースがほぼなく、映像を楽しめる。
- Harman Kardon製の高音質スピーカーをも内蔵しており、サウンドシステムを揃える必要がない。
- 映画だけでなく、popIn Aladdinの世界観を楽しめるコンテンツに惹かれたWi-Fi内蔵したシーリングライト・プロジェクターであり、将来的にAlexa対応などスマートホーム的な仕組み作りにも期待が持てる
総じて、ホームシアターには興味があるものの、そこまで本格的に導入しようとまでは思わない、そんな私にぴったりの製品がpopIn Aladdinでした。
しかし導入には一つ問題がありました。それは、投影する壁です。
リビングへの設置を考えていたのですが、私の自宅は、以下のような構造になっています。



もちろん斜めに投影すると、どんなに台形補正しても映像が歪んでしまう。。。
また、popIn Aladdinを大画面で楽しむためには、ある程度シーリングライトと壁の距離が離れている必要があります。

壁に投影するというのがpopIn Aladdinの基本ですが、これでは映像を満足に見ることが難しいです。
いやいやモバイルプロジェクターとか買って好きに配置すればいいじゃんって感じですが、popIn Aladdinのシンプルさとその世界観にも惹かれていた私はどうしても導入したかった…
そこで考えたのが、掃き出し窓を有効活用する使い方。
ロールカーテン(ニトリ)を調達し、ロールカーテンをプロジェクタースクリーン兼カーテンとして利用し、そこに投影することでした。

最終的には、さらにロールカーテンを「Blind Engine」というガジェットを用いることにより、ロールカーテンをAlexa対応させることで、ロールカーテン化したことによる「掃き出し窓の出入りのしずらさ」問題を解消し、以下のようなホームシアターシステムが完成しました!
popIn Aladdinから投影する掃き出し窓までの距離は3m、110インチの大画面で迫力ある映像を楽しむことができています。

この仕組みによって、機材を設置するスペースを全く必要とせず、部屋の景観を崩さずにホームシアターが楽しめるのがいいですね。
どんなコンテンツが楽しめるの?
上記にて構築したホームシアターシステムで、私が楽しんでいるものを紹介します。
映画・テレビ
popIn Aladdinは、ベースにAndroid OSを搭載しており、これ自体にWi-Fiが内蔵していることから、多くのネット動画配信サービスに対応しています。
YouTube
まずは、おなじみYouTubeです。




Amazonプライムビデオ


その他動画配信サービス

DiXiM Play for popIn Aladdin(地上波テレビ)
NasneやDTCP-IP対応ブルーレイレコーダーなどの機器を所持していれば、「DiXiM Play」というアプリを用いて、popIn Aladdinから地上波テレビ番組なども楽しめちゃいます。


これができるので、もはやpopIn Aladdinの取り付けだけで、テレビの設置も不要な生活も楽しめますね。
Miracast(AirPlay)
さらに嬉しいのがPCやスマホの画面をミラーリングできる、Miracast(Android)、AirPlay(iOS)にも対応している点です。
試しにうちのサイトを投影してみました。


シーンは限定的と思われますが、家庭内でのちょっとしたプレゼンにも使えるのではないでしょうか。
アート系・ヒーリング系
上記のような動画配信サービスなどを楽しむのが基本的な使い方ですが、それは他のAndroid TV対応のプロジェクターでも同様の使い方ができます。
このpopIn Aladdinの大きなウリは、このアート・ヒーリング系のコンテンツが充実していることです。




私はpopIn Aladdinの中では、これらのコンテンツが最も気に入っています。
自宅でくつろぐ時は、このアート・ヒーリング系のコンテンツを常時投影しておいて、Philips Hueのような音声操作で調色可能なスマートライトを全面的に取り入れ、幻想的な空間を作り出しています。とても癒されますw
Aladdin Mode(アラジンモード)
popIn Aladdinには「アラジンモード」と呼ばれる、待機状態の際に、様々な映像や情報が投影される機能があります。
プロジェクターを付けっ放しにしておくことで、単に映画やヒーリングコンテンツを楽しむだけでなく、壁面からニュースなどの情報を投影をすることも可能です。



私は、さらにSwitch Botという製品を用い、外出先から帰宅した際に、このアラジンモードのコンテンツが流れるように設定しています。
普通のシーリングライトとして扱うにもそこそこ優秀
ここまでpopIn Aladdinのコンテンツを中心に見てきましたが、シーリングライトとしての機能も見ていきましょう。
調光・調色が可能。音声操作やタイマーも
popIn Aladdinは、一般的なリモコン型シーリングライトと同様に、調光・調色機能も備えています。


明るさは3800lm(8畳相当)がマックスで、昼光色〜電球色までの6段階の調光・調色が可能です。



また、付属のリモコンに話しかけて、照明の明るさ変更をすることも可能です。例えば「常夜灯にして」といえば常夜灯にすることができます。ただし、これはプロジェクターがオンになっている時限定であることに注意です。
popIn Aladdinはシーリングライトとしては、8畳向けのモデル1つしかないのがネックですが、このような形で、明るさ含めカスタマイズできます。
プロジェクターでの映像投影のみならず、雰囲気を変えたりすることもできるのが良い点です。
ちなみにこのライト部分だけ「赤外線操作」になっています。(プロジェクター部分はBluetooth)
つまりこの照明部分は、スマートリモコンを経由して外出先からの操作やスマートスピーカーからの音声操作をすることもできます。
純正のスマホアプリは、宅内(popIn Aladdinと同一のSSID)のみでしか操作できないため、スマートリモコンからの操作が重宝します。
音楽再生も可能
popIn Aladdinは映像投影がメインですが、スピーカー付きシーリングライトという見方もできます。
天井に設置されていることにより、音楽が部屋全体から降り注いでくるかのような感覚で聴くことができます。
これをやるためには、Bluetoothデバイス(スマホ等)またはAirPlayデバイス(iPhone・Mac)などから接続できます。
個人的には、Apple使いなので、AirPlayに対応しているのがかなり嬉しい点。
導入してよかった点
さて、popIn Aladdinをどのように楽しんでいるかをざっと紹介しましたが、利用して得た感想を掲載してきます。まずは、導入してよかった点です。
部屋の景観を崩さずホームシアターを導入!
popIn Aladdinを購入してまずよかったのは、とにかく通常のシーリングライトとほぼ変わらず設置できることです。



こんな感じで、通常のシーリングライトとほぼ同様の流れで設置が完了し、プロジェクター本体の設置や配線、追加機材導入を考えなくても良いこと、このシンプルさがpopIn Aladdinにしてよかった点です。
しかも先述のようにコンテンツとしては映像配信サービスだけでなく、ネットワークプレーヤー経由で地上波を見れる仕組みも存在するため、人によってはこのシーリングライトの取り付けだけでテレビも不要となり得る製品です。
popIn Aladdin自体は高額ですが、ホームシアターだけでなくテレビもシーリングライトもこれ一台で済ませられるという使い方もできるので、実質かなりお得なのではと思っています。引っ越しの時にもこれ一台外して担いで行くだけで簡単!
独自コンテンツで「popIn Aladdinの世界観」が楽しめる
popIn Aladdinは、単に映画やテレビ番組が楽しめるだけでなく、先述の通りアート・ヒーリング系コンテンツも充実しているのは先述の通りです。
また、私は利用していませんが、お子さん向けのコンテンツも豊富です。
このような独自コンテンツで、popIn Aladdinの世界観を楽しめるというのが、通常のプロジェクターとの大きな差別化要素だと感じました。

性能面にも満足。そこそこ明るい部屋ても見える!
3in1の一体型製品なので、個々の性能には不安が残るところですが、個人的にはなかなか優秀なスペックだなと思います。
popIn Aladdinに搭載されているプロジェクターは700 ANSI ルーメンです。明るい部屋だったらだいたい500ANSIルーメン以上あれば照明下や太陽光が差し込む明るい部屋でも視認可能なので、この点はかなり良い部類に入ります。
実際に投影しても、明るい部屋で視聴することは十分に可能です。


音質もシーリング一体型と考えるとなかなかのモノです。かのHarman/Kardon製高品質スピーカーが採用されており、天井から部屋全体に音降り注ぐような感覚で、実際に聞いてみても特に音の広がりは抜群です。
スマホ等とリンクし、単純にBluetoothスピーカーとして利用できるのも隠れた高ポイントですね。
ウーファー類が搭載されていないことで、やはり低音域は物足りない部分もありますが、元々が天井設置なこともあり、隣人に迷惑をかけなくてすむというのがマンション住まいの私としてはむしろOKという感じですw
簡単設置ながらこの絶妙な性能が、popIn Aladdinで嬉しい点です。
デメリット・留意点について
さて、ここまでpopIn Aladdinのメリット的な部分を多く述べてきましたが、利用してみて得たデメリットや留意点についても合わせて掲載しておきます。
当然ながら「投影できる壁」が必要
この製品、そもそも設置にはシーリングライトの設備が必要であり、これがないと導入できません。
また、popIn Aladdinはシーリングライトへの設置が前提となるため、通常のプロジェクターと違い、投影できる場所に柔軟性がありません。
投影できる壁までの距離が短いと、スクリーンが小さくなるだけでなく、部屋の上部に映し出されるため、多少映像の位置調整をしたとしても、見上げるような配置になりオススメができません。
製品仕様上しょうがない部分ですが、この点が導入のシンプルさと引き換えに問題となる部分。先述しましたが、私も多く悩まされました。
私はどうしても「popIn Aladdinを使いたい!」という謎のモチベがあったため、掃き出し窓をロールカーテンにしてまで導入しましたが、やはり家の既設の条件下の元設置する製品であるため、どうしても限界はあることでしょう。
この点は、工夫することでなんとかできる部分もあります。

という感じでなかなか大掛かりではありますが、popIn Aladdinに惹かれる方は合わせて検討されてみください!
音質に最上志向を求める方にはちょっと厳しいかも
メリットの章でちらっと触れましたが、音質面は個人的には満足できるものの、オーディオ好きの方には物足りないと思う方もいらっしゃるかもしれません。
ホームシアター的な観点で見ると、サウンドシステムは重要な要素の一つですが、その点でpopIn Aladdinはサラウンド感はあるものの、先述の通り特に低音域に優れておらず、少しチープな感じがします。
またその性質上、デジタルケーブルなどで有線接続もできないため、拡張性に乏しい部分もあります。
製品仕様上、購入前に想像が付く部分ですが、本格的なホームシアターをイメージして購入はしないほうが良いかなと思います。
音声アシスタントにぜひ対応してほしい!
この製品はWi-Fi内蔵のスマートライトという位置付けですが、意外なことに「Amazon Alexa」「Googleアシスタント」といった音声アシスタントには現時点で対応していません。
リモコンには音声操作ボタンがあり、これに話しかけて音量調節や文字入力など一通りのことはできるのですが、上記の音声アシスタントに対応していると、スマートスピーカーや対応デバイスとの連携が一気に増え、スマートホーム的な観点でより面白い使い道ができると感じる部分が多いため、少し残念な部分。
これについては今後に期待することにしましょう。
追記:アレクサやGoogleアシスタントではないですが、新製品:「Aladdin Remoless」の登場により、ここから音声操作や遠隔操作が可能になりました。
関連Aladdin Remoless レビュー
おわりに
popIn Aladdinは、私のような「本格的とは言わないまでも、サクッと導入できる」ホームシアターを求める方にはベストな選択肢と言えるかなと思いました。
私はリビングに設置していますが、公式が謳うように寝室に導入すると、就寝前の癒し・エンタメ空間にもできちゃいます。
それ以外にも、そのコンテンツの豊富さから(テレビなど)家にモノの設置を極力減らしたい方や、お子さんのいらっしゃる方にもマッチしていると思います。利用していてとても楽しい製品です。
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