ロボット掃除機を選ぶ中で、一つ重要なポイントとして挙げられるのが、マッピング機能の有無。
これがあると、ズバリ、「部屋(場所)を指定して掃除」できるのが便利なんです。
家事をしている間に別の部屋を掃除したりだとか、書斎で仕事をしているときにリビングを掃除できます。
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また、このタイプは、カメラセンサーや高精度レーザーセンサーがついていることで、家具の配置などの情報を収集し、AIで分析して最適な走行経路を決定するものが多いです。
そのため、普通の(ランダム式)ロボット掃除機よりも、効率的な清掃かつ障害物回避に優れたモデルが多く、よりしっかりと掃除をさせるには、このマッピング機能つきのロボット掃除機がおすすめです。
今回は、ロボット掃除機の中でも、マッピングに特化しておすすめの製品についてまとめていきます。
マッピング機能のあるロボット掃除機を探している方は、ぜひチェックしてみてください!
もくじ
マッピング機能付きロボット掃除機の選び方
マッピング機能付きのロボット掃除機の選び方について、解説します。
マッピングセンサーが高いものを選ぶ
マッピング機能付きロボット掃除機には、大きく分けて、以下の2種類のセンサー(SLAM)のタイプがあります。
- カメラセンサー(SLAM)
- レーザーセンサー(SLAM)
このうち、より精度が高いのは、レーザーセンサーのタイプです。
レーザSLAMは、360度全方位の室内状況(暗い場所や障害物の場所)を正確に把握し、マップを作成します。
また、マップ上を全て走行するので、掃除の完遂性能が従来よりも向上しています。
一方で、カメラSLAMは、カメラで上部を見て、部屋の特徴点を捉えて間取りを認識します。
これは、走行しながらマップを作成するため、暗い場所でのスキャンができなかったり、走行しなかった箇所のマップが抜け落ちてしまうことがあります。
ハイスペックな分価格が高くなりますが、やはりおすすめなのは、レーザーSLAMタイプのロボット掃除機です。
このタイプは、自宅で何個も利用しましたが、どれも間取りを正確に捉えてくれます。
他にも、前方やサイドに超音波センサーや赤外線センサーを搭載し、それらが組み合わさったモデルなどといくつか種類はありますが、基本的には上記カメラセンサーなのか、レーザーセンサーなのかどちらかを確認して選ぶと良いです。
部屋割りがどこまで柔軟にできるか
マッピング機能付きのロボット掃除機の実用上のポイントは、部屋割りがどこまで柔軟にできるかです。
マッピング機能の1番メリットは、この部屋割り指定にあると考えられるため、これが任意にカスタマイズできることが大事です。
この部屋割りによって、アプリで指定して清掃もできますし、 中には、部屋割りを指定してスマートスピーカーから音声操作することができるものまであります。
この部屋割りがどこまで柔軟にできるかが大きなポイントになるので、当サイトのお勧めの製品やレビュー記事等でその利用感も合わせてチェックしてみてください。
侵入禁止エリア機能がアプリにあるか
マッピング対応のロボット掃除機には、多くの機能が搭載されていますが、マッピング機能という観点において、実用上で重要だと思ったのは、侵入禁止スペースがアプリに備わっているか否かです。
この侵入禁止スペースは、片付けがしにくい箇所等を避けるのにとても重要な機能なのですが、高精度マッピングを搭載していない機種の場合、この侵入禁止スペースの機能だけ、物理的に設置する境界線テープやバーチャルウォールとなっていることが多いです。
しかし、マッピングに侵入禁止エリア機能が備わっていれば、アプリの操作だけで任意の箇所に複数個そのスペースを設定できるので、使い勝手が良いです。
これによって、使い勝手が大きく変わるので、マッピング機能付きロボット掃除機を選ぶ上では、この侵入禁止エリア機能がアプリにあるかどうかを重視して確認すると良いです。
清掃履歴が残るか否かで選ぶ
マッピング対応のロボット掃除機の中には、清掃履歴が残るものがあります。
ロボット掃除機は本体が大型なので、一部清掃できない箇所がある場合があります。
清掃履歴が残る場合、ロボット掃除機が清掃できなかった箇所だけ掃除機をかけられるので、効率がいいんです。
メーカーによってまちまちですが、高性能マッピング機能のロボット掃除機であれば、清掃ルートが表示されるので、掃除できなかった場所を把握しやすいんです。
製品のサイズで選ぶ
マッピング機能付きのロボット掃除機には、SLAMセンサーが本体に搭載していることが多いです。
このセンサーが、製品の本体の上部に突起状で搭載されていることが多いのですが、この高さがあることによって、ロボットの掃除機が家具の隙間に入れないこともあります。
そのため、製品のサイズ感(特に高さ)をチェックして、掃除したい場所に問題がないか否かを、あらかじめチェックしたほうがよいです。
マッピング機能付きロボット掃除機のおすすめ製品
マッピング機能付きのロボット掃除機のおすすめ製品についてまとめていきます。
ルンバJ7シリーズ
老舗のルンバは、マッピングでも優秀です。
走行経路は、色で塗りつぶされるので、これで掃除できていない箇所をチェックすることができます。
レーザーSLAMのロボット掃除機では、本体の上部にセンサー用の突起がなく、高さが低くなっています。そのため、家具の底面の隙間でも、掃除しやすいです。
ルンバは様々なタイプがありますが、ハイスペックモデルのj7は、清掃の効率が非常に高く、かつ障害物回避が「ケーブルや床に落ちてる雑巾など、微細なもの」すらも検知して回避してくれます。
しかも、ルンバだけにある特権として、Amazon AlexaやGoogleアシスタントなどの音声操作が利用可能なスマートスピーカーから、「部屋を音声で指定して操作する」ことができるんです。
他のロボット掃除機は、音声アシスタントの標準機能に対応していないのか、掃除の開始と終了しかできないものが多いんです。
これがとても便利で、スマホアプリをわざわざ開かなくとも、ダイレクトにスマートスピーカーへ声をかけて、「〇〇の部屋を掃除して」と言うだけで、その部屋に行って清掃してくれます。
このような点から、実用上の細かい部分が優秀で、マッピング機能付きのロボット掃除機の中では、おすすめな製品です。
唯一の欠点は、他のロボット掃除機と比べると、走行中にリアルタイムで本体の位置が正確に確認できないと言ったところです。
ただ、その場合でも、部屋の名前は出ているので、実用上そこまで問題にはなりませんでした。
ルンバは、全面ゴムブラシの3段階クリーニングシステムによって、ゴミの集塵能力が非常に高いため、マッピング機能に限らず、ロボット掃除機のデファクトスタンダードとして、第一におすすめできます。
ECOVACS N8 Pro
エコバックスのロボット掃除機も、マッピング対応していてお勧めです。
ECOVACSのロボット掃除機は、他のロボット掃除機と少し違って、「dTOFレーザー(航空業界基準の検出テクノロジー)」が採用されています。
それもあってか、実際に利用してみても、障害物回避性能が優れていました。
ECOVACSのロボット掃除機にはいろいろなラインナップがあり、中にはルンバJ7と同様に、ケーブルのような微細なものも回避できるモデルがあります。
ただ、マッピング対応と言う意味では、このミドルスペックのN8 Proでも、走行ルートの確認ができたり、部屋割りを指定して掃除したりができるのが良いです。
値段も今や6万円弱で買えるので、とてもコスパの良い製品です。
Anker Eufy RoboVac L35 Hybrid+
この製品も、コスパと言う点で、良い製品です。
ロボット掃除機として、多くの機能を備えながら、価格が標準価格で60,000円台とかなり安いです。
マッピングは精度の高いものが採用されており、部屋の編集や侵入禁止エリアも柔軟に設定することができます。
かつ、吸引力が最大3200Paと比較的強い方で、水拭き一体型のモデルとなっています。
値段の割に、マッピングのみならず周辺機能にも優れており、バランスが良くコスパの良いモデルです。
Yeedi Vac 2 Pro
この製品も、マッピング機能つきロボット掃除機としてコスパが良いです。
本体もアプリも柔らかなデザインが特徴的。これも上部に突起がないため、家具の底面の隙間に入りこみやすいです。
マッピングについてはフロアを指定して清掃や、侵入禁止エリアの設定など、基本的なものはももちろん搭載しています。
何気に良いのが、水拭きが振動モップとなっていて、フローリングをしっかりと磨き上げてくれます。
Yeediは回転モップつきのモデルなど、水拭き関連でコスパのよいものをたくさん出しているので、マッピング精度の高いモデル+水拭き性能の良いモノを比較的安く買いたい場合におすすめできるメーカーです。
SwitchBot S1 Plus
SwitchBot S1 Plusも、コスパがよく様々な機能が利用できます。
特徴的なのは、3Dマッピング機能にも対応している点です。
通常、ロボット掃除機のマッピングは2Dなので、部屋の位置関係が見にくい部分もありますが、SwitchBot S1 Plusは立体的となっているため、部屋の構造が少し見やすくなっています。
もちろん、走行経路がしっかりと見えるようにもなっていますし、そういった面でも大変お勧めです。
しかも、SwitchBotはスマートホームのメーカーなので、周辺機能が大変充実しており、音声アシスタントだけでなく、将来的には共通規格:Matterにも対応することでしょう。
これらのデバイスを絡めた自動操作などもできるようになっており、この製品を買う場合は、他のSwitchBot製品も併せて検討すると良いです。
まとめ
最後に、今回掲載した製品について、比較表を用いて整理します。
項目 | ルンバj7 | ECOVACS N8 Pro | Anker Eufy RoboVac L35 Hybrid+ | SwitchBot S1 Plus | Yeedi Vac 2 Pro |
---|---|---|---|---|---|
製品画像 | |||||
サイズ | ・本体:33.9cm×33.9cm8.7cm | ・本体: 35.3cm×35.3cm×9.36cm | 本体:約35 x 35 x 10cm | 本体:34cm×34cm×9.5cm | 本体:35cm×35cm×77cm |
カラー | ブラック | ホワイト | ホワイト | ホワイト | ホワイト |
清掃ルート | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
マップのカスタマイズ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
侵入禁止エリア | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
吸引仕事率 | Pa非公表 ※ルンバ600と比較して約10倍 | 最大2600Pa | 最大3,200Pa | 最大2,700Pa | 最大3,000Pa |
特にサイズ感など、チェックしてみてください。
この記事では、マッピング機能に特化して、おすすめな製品を紹介していますが、ロボット掃除機には様々なモデルがあるため、他のレビュー記事などもぜひ見ていってください!